問題
を正の整数とする.以下の問いに答えよ.
(1) はで割り切れることを示せ.
(2) をで割った余りを求めよ.
(3) をで割った余りを求めよ.
出典:岡山大学 2024年度 前期 文理共通 第1問
方針
解法1(標準解法)
と置く因数分解から周期3を作り、割る式を0とみなして余りを1次以下へ落とす。(3)ではから、を得て指数を6で整理する。
解法2(1の累乗根で余りを決定)
2次式の2つの複素根で、余りの値が元の多項式と一致することを用いる。根の累乗の周期から場合分けし、2点で一致する1次式を特定する。
解答
解法1(標準解法)
(1)
とおくと
である。したがって は で割り切れる。
(2)
とみなして余りを考えると, より の余りは である。よって を3で割った余りで分ければよい。
したがって余りは, のとき , のとき , のとき である。
(3)
とみなすと, であるから
である。したがって の余りは である。 より
の余りは の余りに等しい。 を用いて
であるから,求める余りは である。
解法2(1の累乗根で余りを決定)
(1)
を一つの文字とみれば
よってはで割り切れる。
(2)
を満たす複素数をとる。かつで、の2根はである。
をで割った余りをとする。は1次以下であり、
を満たす。を3で割った余りごとに調べる。
最後の行ではよりを用いた。2つの異なる点で値が一致する1次式は一意なので、
が求める余りである。
(3)
の根をとすると
なので
もう一つの根についても同じ等式が成り立つ。したがって、余りは1次以下であることから一意に
と定まる。