問題
を正の定数とする。 を満たす実数 に対し、平面上で次の三つの条件を満たす三角形 と、この三角形と辺 を共有する長方形 を考える。
(i) 、、 である。
(ii) 2点 はともに、直線 に関して点 と反対側にある。
(iii) である。
三角形 の面積と長方形 の面積の和を とする。次の問いに答えよ。
(1) 辺 の長さを を用いて表せ。
(2) を を用いて表せ。
(3) が の範囲を動くときの の最大値を とし、 が最大値 をとるときの の値を とする。 を を用いて表せ。また、 および の値を求めよ。
(4) 、 とする。 のとき、点 と直線 の距離を求めよ。
出典:広島大学 2020年度 前期 文理共通 文系第2問・理系第1問
方針
解法1(三角関数を合成する)
余弦定理で を求め、長方形の面積を と表す。面積和を の形へ整理して三角関数を合成し、最大時の角を決める。最後は三角形の二通りの面積表示から高さを求める。
解法2(内積の不等式で最大値を得る)
面積表示までは余弦定理で求める。最大値については、単位ベクトル とベクトル の内積をコーシー・シュワルツの不等式で評価し、等号条件から を決める。
解答
解法1(三角関数を合成する)
配置は次図のようになる。
(1)
余弦定理より
(2)
三角形の面積は である。また だから、長方形の面積は である。よって
(3)
ここで を
を満たす第4象限の角とすると
の範囲で右辺は最大値5をとる。したがって
最大時には
(4)
より である。求める距離を とすると
よって
解法2(内積の不等式で最大値を得る)
(1)
余弦定理より
(2)
また であるから、三角形と長方形の面積を足して
(3)
コーシー・シュワルツの不等式より
等号は
のときに成り立つ。この組は を満たすので、
(4)
のとき
したがって、点 から直線 までの距離は