問題
実数に対して,座標平面上の点を通る傾きの直線をとする.が実数全体を動くとき,直線が通り得る点全体からなる領域をとする.また,点とに対し,を満たす点全体からなる領域をとする.このとき,次の問いに答えよ.(1) 領域を図示せよ.(2) 領域を図示せよ.(3) との共通部分の面積を求めよ.
出典:広島大学 2022年度 前期 文系 第4問
方針
解法1(平方完成で通過領域を求める方法)
点がある上にある条件をについて平方完成し,領域を求める。領域は距離の不等式を座標で展開する。共通部分は円から放物線より上の部分を引いて面積を出す。
解法2(判別式で直線族の通過領域を求める方法)
点 を通る直線 が存在する条件を、 の2次方程式の実数解条件へ言い換える。領域 は距離の条件を展開し、共通部分の面積は円全体から「円内かつ放物線より上」の部分を除いて求める。
解答
解法1(平方完成で通過領域を求める方法)
(1)
直線の方程式は
である。点がある上にあるためには,ある実数について
と表せればよい。したがって
である。よって領域は放物線上およびその下側である。
(2)
点をとおくと,
である。整理すると
となる。よって領域は原点中心,半径の円の内部および周である。
(3)
放物線と円の交点は
より
である。求める面積は,円の面積から,で放物線より上にある部分の面積を引いたものである。したがって
である。ここで
であり,
である。よって求める面積は
である。
解法2(判別式で直線族の通過領域を求める方法)
(1)
点 を通る が存在する条件は、 の方程式
が実数解をもつことである。判別式より
(2)
とおくと
(3)
円と放物線の交点は
求める領域は図のように円板から にある放物線上側の部分を除いたものである。
半径 、中心角 の扇形を使えば