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広島大学 2024年度
文理共通数学 第1問

問題

人が、それぞれゲームとゲーム種類のゲームを行った。ゲームの得点を、ゲームの得点をで表す。次の表はそれぞれのゲームにおける得点である。ただし、は整数である。なお、得点が負になることもあり得る。

ゲームの得点の平均値はであるとし、ゲームの得点の平均値をとする。次の問いに答えよ。

(1) の値を求めよ。

(2) は実数で、とする。ゲームの得点により変換し、新たな変量を作成する。の分散を、二つの変量の共分散をとする。このとき、のうちの必要なものを用いて表せ。ただし、変量との共分散はの偏差との偏差の積の平均値である。

(3) 変量と(2)で作った変量の相関係数がであるとき、の値を求めよ。また、が正であるか負であるかを答えよ。

出典:広島大学 2024年度 前期 文理共通 第1問

方針

解法1(標準解法)

平均から欠けた得点を確定し、偏差を表にして分散・共分散を計算する。一次変換では、定数項は偏差から消え、分散は係数の2乗倍、共分散は係数倍になることを用いる。最後は相関係数の絶対値から平均を、符号から係数の符号を決める。

解法2(偏差ベクトルで一括計算)

5人分の偏差をベクトルとみなし、分散を長さの2乗、共分散を内積として処理する。一次変換後の偏差ベクトルが単に倍になることから、が消える理由との符号の役割を同時に明らかにする。

解答

解法1(標準解法)

(1)

の平均値がであるから

である。よって

である。

(2)

の平均値がであるから

より

である。の分散は

である。であるから

である。

また、の偏差は である。したがって

である。の偏差は倍されるので

である。

(3)

の分散は

である。相関係数がであるから

である。大きさを比べると

であり、これより

となる。両辺を平方して

であるから

である。よって

である。このとき相関係数は の符号を掛けたものになるので、は正である。

解法2(偏差ベクトルで一括計算)

(1)

の合計はなので

より

(2)

の合計はであるから

の偏差ベクトルとの偏差ベクトルをそれぞれ

とする。の平均はなので、の偏差ベクトルは

である。したがっては分散・共分散に影響せず、

となる。

ここで、分散は「2乗の平均−平均の2乗」から

また、の成分の和はなので、から平均を引く部分は内積で消える。よって

以上から

を得る。

(3)

である。相関係数の絶対値がなので

両辺は非負であるから平方してよく、

より

このとき

なので、の相関係数は

これがであるための必要十分条件はである。したがって