方針
の特殊解を1000倍し,斉次方程式の解を加えて一般解を作る。自然数条件を整数パラメータの有限区間へ移し, は区間の両端で比較する。別解では合同式から小さい特殊解を直接選ぶ。
解答
(1)
であるから,整数解の一つはである。
(2)
(1)の両辺を1000倍すると, は の整数解である。したがってである。 と は互いに素であるから,整数 を用いてと表される。逆にこの形の はすべて を満たす。よって求める整数解はである。
(3)
自然数条件よりであるから, である。またである。したがってこの範囲の端で調べればよく,となる。よって最大値は であり,そのときである。
別解
別解(合同式から小さい一般解を作る)
方針
を解いて の合同類を直接求める。小さい特殊解 から一般解を表し,自然数条件の端点で を比較する。
解答
(1) より,例えば である。
(2) を を法として見ると だから である。よってとおけばしたがって全整数解はである。
(3) 自然数条件からまたである。絶対値は区間の端で最大となり, で82, で324である。よって最大値は324で,そのときである。
総評
【公式出題意図・解答例との対応】公式は,一次不定方程式の整数解を求め,(3) では自然数という制約のもとで絶対値を最大にする力を確認する問題としている。公式解答の最大値 , と一致する。
難度3,計算量3。想定時間は8分程度。文系第1問は (3) の条件と問われる極値が異なる別問題であり,本問では からパラメータが有限区間になることが核心である。
【別解監査】合同式 から を得る別解は,巨大な特殊解を経由しない独立した実用的解法なので収録した。
【独立検算】自然数解を全列挙し,端点 の絶対値が で,最大が であることを確認した。