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岡山大学 2025年度 前期理系数学 第1問

以下の問いに答えよ.

(1) 方程式

3x+11y=1

の整数解の1つを求めよ.

(2) 方程式

3x+11y=1000

の整数解をすべて求めよ.

(3) 自然数x,yが(2)の方程式を満たすとする.xyの最大値と,そのときのx,yの値を求めよ.

難易度3/ 10計算量3/ 10目安8

整数方程式・不等式 ユークリッドの互除法、パラメータ処理、範囲評価

方針

3x+11y=1 の特殊解を1000倍し,斉次方程式の解を加えて一般解を作る。自然数条件を整数パラメータの有限区間へ移し,xy は区間の両端で比較する。別解では合同式から小さい特殊解を直接選ぶ。

解答

(1)
34+11(1)=1 であるから,整数解の一つは(x,y)=(4,1)である。

(2)
(1)の両辺を1000倍すると,(x,y)=(4000,1000)3x+11y=1000 の整数解である。したがって3(x4000)+11(y+1000)=0である。311 は互いに素であるから,整数 t を用いてx=4000+11t,y=10003tと表される。逆にこの形の x,y はすべて 3x+11y=1000 を満たす。よって求める整数解は(x,y)=(4000+11t,10003t)(t は整数)である。

(3)
自然数条件より4000+11t>0,10003t>0であるから,363t334 である。またxy=5000+14tである。したがってこの範囲の端で調べればよく,t=363 のとき xy=82,t=334 のとき xy=324となる。よって最大値は 324 であり,そのとき(x,y)=(326,2)である。

別解

別解(合同式から小さい一般解を作る)

方針

3x1000(mod11) を解いて x の合同類を直接求める。小さい特殊解 (7,89) から一般解を表し,自然数条件の端点で xy を比較する。

解答

(1) 34+11(1)=1 より,例えば (x,y)=(4,1) である。

(2) 3x+11y=100011 を法として見ると3x10(mod11).341(mod11) だから x7(mod11) である。よってx=7+11k(kZ)とおけばy=10003x11=893k.したがって全整数解は(x,y)=(7+11k,893k)(kZ)である。

(3) 自然数条件からk=0,1,,29.またxy=14k82である。絶対値は区間の端で最大となり,k=0 で82,k=29 で324である。よって最大値は324で,そのとき(x,y)=(326,2)である。

総評

【公式出題意図・解答例との対応】公式は,一次不定方程式の整数解を求め,(3) では自然数という制約のもとで絶対値を最大にする力を確認する問題としている。公式解答の最大値 324(x,y)=(326,2) と一致する。

難度3,計算量3。想定時間は8分程度。文系第1問は (3) の条件と問われる極値が異なる別問題であり,本問では x,y>0 からパラメータが有限区間になることが核心である。

【別解監査】合同式 3x1000(mod11) から x=7+11k,y=893k を得る別解は,巨大な特殊解を経由しない独立した実用的解法なので収録した。

【独立検算】自然数解を全列挙し,端点 k=0,29 の絶対値が 82,324 で,最大が (326,2) であることを確認した。

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出典: 岡山大学 2025年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。