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広島大学 2021年度 前期文系数学 第3問

1個のさいころを3回投げる。1回目,2回目,3回目に出た目をそれぞれ a,b,c とし,f(x)=(1)ax2+bx+cとする。次の問いに答えよ。

(1) b2>4c である確率を求めよ。

(2) 2次方程式 f(x)=0 が異なる2つの実数解をもつ確率を求めよ。

(3) 2次方程式 f(x)=0 が異なる2つの実数解をもつとき,f(1)=1 である条件付き確率を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

確率方程式・不等式 数え上げ、条件付き確率、判別式、場合分け

方針

まず (b,c) の36通りを b ごとに数え,b2>4c の個数を出す。次に a の偶奇で2次係数が変わるので判別式を分ける。条件付き確率は,実数解をもつ全事象の個数と f(1)=1 を満たす個数を比べる。

解答

(1)
b=1,2,3,4,5,6の順に,b2>4cを満たすcの個数は0,0,2,3,6,6である。したがって求める確率は1736である。

(2)
aが偶数のとき,判別式は b24c であるから,条件を満たす (b,c) は(1)より17通りである。aが奇数のとき,判別式は b2+4c であり,常に正である。よって条件を満たす組の数は317+336=159である。全体は 63=216 通りなので,求める確率は159216=5372である。

(3) f(1)=2(1)a+bである。f(1)=1となるのは,aが奇数で b=3 のときだけである。このとき判別式は b2+4c>0 であるから,cは6通りすべて可能である。したがって条件を満たす組は 36=18 通りである。よって条件付き確率は18159=653である。

別解

解法2(偶奇別の度数表)

方針

第2投と第3投の組 (b,c) を表にして判別式条件の度数を可視化する。次に第1投の偶奇を3通りずつに分け,条件付き確率は度数の比として求める。

解答

(1)
b を固定したとき,b2>4c を満たす c{1,,6} の個数を並べるとb123456合計#c00236617となる。(b,c) は全部で36通りだから1736である。

(2)
a が偶数ならf(x)=x2+bx+c,D=b24cであり,表から (b,c) は17通りである。a が奇数ならf(x)=x2+bx+c,D=b2+4c>0なので36通りすべてが該当する。偶数・奇数の目は各3個だから,有利な結果は3×17+3×36=159通りである。したがって159216=5372となる。

(3)
導関数はf(1)=2(1)a+bである。a が偶数なら 2+b=1 は不可能である。a が奇数なら 2+b=1 より b=3 であり,このとき c は6通りすべて許される。したがって『異なる2実根をもち,かつ f(1)=1』となるのは3×1×6=18通りである。条件事象は (2) の159通りなので18159=653である。

総評

難度4,計算量4。想定時間は12分程度。判別式を (a) の偶奇で分けるだけの標準的な確率問題である。(3)は分母を(2)の有利事象の個数159通りにする点を確認したい。

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出典: 広島大学 2021年度 一般選抜前期日程 数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。