問題
次の問いに答えよ。
(1) とおく。 を の整式で表せ。
(2) の値を求めよ。
(3) 曲線 ()と曲線 ()の共有点の 座標を,小さい方から順に とする。このとき,
の値域を求めよ。
出典:広島大学 2021年度 前期 文系 第4問
方針
解法1(5倍角公式と共有点の列挙)
加法定理を繰り返して を の式に直す。(2)では を代入し,値の大小で根を選ぶ。(3)では を解き,最初の共有点を並べてから該当区間で の最大最小を読む。
解法2(三角関数の漸化式と積和公式)
(1) は の漸化式で5倍角を作る。(2) は得られた2次方程式から角の範囲で根を選ぶ。(3) は差を積へ直して共有点を2つの等差数列として並べ,該当区間の余弦の動きを図で確認する。
解答
解法1(5倍角公式と共有点の列挙)
(1)
とおく。加法定理と より整理すると
である。
(2)
とすると ,かつ である。 とおくと,(1)より
である。したがって
である。より だから,
である。
(3)
より
である。したがって,の共有点の座標は,の非負整数倍との非負整数倍を合わせたものである。小さい方から
となるから,である。この区間で は を動くので,最大値は のときの ,最小値は右端の
である。よって値域は
である。
解法2(三角関数の漸化式と積和公式)
(1)
とおくと,加法定理から
である。 から順に計算すれば
を得る。, を代入すると
(2)
を代入する。 なので
とおけば
ここで だから である。よって小さい方の根を選び,
となる。
(3)
積和公式により
したがって共有点は
で与えられる。重複を1回と数えて並べると
だから
この区間では が から まで動く。
最大値は で ,最小値は右端で
したがって値域は
である。