問題
関数について,次の問いに答えよ.(1) のグラフの概形をかけ.ただし,グラフの凹凸は調べなくてよい.(2) を定数とするとき,次のについての方程式(*)の異なる実数解の個数を調べよ.(*) (3) 定積分の値を求めよ.(4) (2)の(*)が実数解をもつに対して,(2)の(*)の実数解のうち最大のものから最小のものを引いた差をとする.ただし,(2)の(*)の実数解が一つだけであるときにはとする.関数の最大値をとおくとき,定積分の値を求めよ.
方針
解法1
まず定義域と増減を調べる。でのは,水平線がグラフの正の部分を切る横幅なので,をとして計算する。
解法2(2解の幅を判別式で表して直接積分する方法)
とおいて方程式 を の2次方程式に直す。2実根の差は「判別式の平方根÷2次係数」なので を明示できる。最後は と置換して直接積分する。
解答
解法1
(1)
定義域はである。
である。したがってはで増加し,で減少する。また
であり,
である。よってグラフはで最大値をとり,,を通る形である。
(2)
とおく。(1)の増減より,方程式の異なる実数解の個数は
である。
(3)
である。とおくと,のとき,のときであり,
である。したがって
である。
(4)
のとき,はグラフのうち,の部分を水平線で切った長さである。したがって
である。ここで
である。まず
である。また,部分積分により
であるから,(3)を用いて
である。よって
である。
解法2(2解の幅を判別式で表して直接積分する方法)
(1)
定義域は である。また
したがって は で増加し、 で減少する。
よって最大値は
であり、グラフの概形は次の通りである。
(2)
とおくと は
と同値である。この2次方程式の判別式は
のもとで の符号を調べると、
となる。なお(1)の実根は元の定義域 に含まれる。実際、元の関数の増減からも各枝に1個ずつ対応する。
(3)
とおけば、 は に対応するから
したがって
(4)
では(1)の2実根の差が である。 と判別式を用いて
また だから
とおくと、 はそれぞれ に対応する。よって
ここで
半角置換 により
(2),(3)へ代入すると