問題
正の整数 に対し, の正の約数の個数を とする。たとえば, の正の約数は の4個なので, である。また,
とする。
(1) を求めよ。
(2) 素数 と正の整数 の組で を満たすものを求めよ。
(3) の最大値と,そのときの を求めよ。
出典:一橋大学 2025年度 前期 文系 第1問
方針
約数個数公式を用いる。 は素因数ごとの因子 の積に分解できるので,各素数についてどの指数が有利かを比較する。(2)で得た増減条件を使うと,最大に寄与するのは と だけだと分かる。
解答
(1)
であるから, である。また なので,
である。
(2)
より,条件は
すなわち
である。 なので右辺は 以下であり, は に限られる。 を代入して両辺を2乗すると
よって正の整数 は のみであり,求める組は
である。
(3)
と素因数分解すると,
と,素数ごとの因子の積に分かれる。ここでは積の各因子を個別に最大化すればよい。
では,指数 に対する因子は順に
である。(2)より指数 から先では必ず減少するので,最大は指数 のときの である。
では指数 の因子 が より大きい。一方,(2)より指数 から先では減少するので,最大は指数 のときである。
では,指数 の時点で であり,(2)よりその後も減少する。したがって,これらの素数は含めない方がよい。
以上より,最大値を与えるのは
のみであり,最大値は
である。