方針
約数個数公式を用いる。 は素因数ごとの因子 の積に分解できるので,各素数についてどの指数が有利かを比較する。(2)で得た増減条件を使うと,最大に寄与するのは と だけだと分かる。
解答
(1)
であるから, である。また なので,である。
(2)
より,条件はすなわちである。 なので右辺は 以下であり, は に限られる。 を代入して両辺を2乗するとよって正の整数 は のみであり,求める組はである。
(3)
と素因数分解すると,と,素数ごとの因子の積に分かれる。ここでは積の各因子を個別に最大化すればよい。
では,指数 に対する因子は順にである。(2)より指数 から先では必ず減少するので,最大は指数 のときの である。
では指数 の因子 が より大きい。一方,(2)より指数 から先では減少するので,最大は指数 のときである。
では,指数 の時点で であり,(2)よりその後も減少する。したがって,これらの素数は含めない方がよい。
以上より,最大値を与えるのはのみであり,最大値はである。
総評
【公式出題意図との対応】公式の出題意図は,素因数分解に関する乗法性と素数べきでの挙動に着目し,約数個数と整数の基本性質を理解しているかを確かめることにある。
難度6,計算量5。想定時間は20分程度。(3)は約数個数の公式を使うだけでなく,素数ごとの寄与を独立に比較する必要がある。採点点は を含む関数であることの把握,(2)の不等式変形,最大値で だけが残る理由の説明である。
【独立検算】独立検算では を約数個数の篩で全探索し, の最大値が ,達成する整数が のみであることも確認した。