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一橋大学 2025年度 前期文系数学 第3問

等式602x2adx=a22a+kが成り立つ実数 a がちょうど4つ存在するような実数 k の範囲を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

積分関数方程式・不等式 絶対値の処理、面積計算グラフの概形、場合分け

方針

左辺を a<00a4a>4 に分けて計算し,ka の関数として表す。各区間での増減と端点値を調べ,水平線 y=k との交点数が合計4個になる範囲を数える。

解答

与式をk=602x2adxa2+2aと見て,右辺を F(a) とおく。

a<0 では x2a=x2a だからF(a)=1610aa2=41(a+5)2である。この区間では最大値41をとり,a=0 に近づくと値は16に近づく。

0a4 では x=a で絶対値が切り替わるので,02x2adx=832a+43aaである。したがってF(a)=1610a+8aaa2であり,F(a)=10+12a2a=2(a1)(a5)である。よって [0,1] で減少,[1,4] で増加し,F(0)=16,F(1)=13,F(4)=24である。

a>4 では x2a=ax2 だからF(a)=a2+14a16=33(a7)2である。この区間では最大値33をとり,a=4 に近づくと値は24に近づく。

増減と接続点をまとめると,y=F(a) の概形は次のようになる。

以上から交点数を数える。13<k<16 では,左区間で1個,中区間で2個,右区間で1個,合計4個である。16k24 でも,端点の重複を含めて合計4個である。24<k<33 では,左区間で2個,中区間で0個,右区間で2個,合計4個である。一方,k=13k=33 では合計3個になる。

したがって求める範囲は13<k<33である。

総評

【公式出題意図との対応】公式の出題意図は,方程式を k=F(a) の形に直し,絶対値を含む積分を処理したうえで,グラフの交点数へ帰着できるかを確かめることにある。

難度6,計算量6。想定時間は22分程度。絶対値積分を正確に分け,得られた関数の増減から解の個数を読む問題である。採点点は 0a4 の積分計算,端点値13,16,24,33の整理,端点で解の個数が変わることの確認である。

【独立検算】独立検算では各区間の2次式・微分・端点値を別々に再計算し,k=13,33 では3解,13<k<33 ではちょうど4解となることを確認した。

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出典: 一橋大学 2025年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。