方針
とおく。(1)は2円の中心間距離が半径の差より大きく和より小さい条件で処理する。(2)は2円の方程式を引いて共通弦の直線を出し,点の直線に関する対称移動の式から の座標を で表して消去する。
解答
(1)
とおく。2円が共有点を2つ持つための条件は,中心間距離 が半径の差 より大きく,半径の和 より小さいことである。したがってであり,となる。よって求める範囲はである。
(2)
, である。2式を引くと,共通弦 はである。
点 をこの直線に関して対称移動した点を とする。直線 に対する対称移動を用いると,となる。これよりである。したがってを満たす。
また より である。逆に,円 上で を満たす点は, により上の範囲の から得られる。よって軌跡は,円 のうち を満たす部分である。端点 ,, は含まない。
実際に端点の除外まで図示すると,次の太線部分である。
白丸の3点はいずれも軌跡に含まれない。
総評
【公式出題意図との対応】公式の出題意図は,2円の共有点条件と共通弦に関する線対称移動を扱い,円・直線の方程式およびパラメータで制限された軌跡を正確に同定できるかを確かめることにある。
難度6,計算量6。想定時間は22分程度。共通弦を根軸として方程式で扱えるかが要点である。採点点は2円の交点条件で接する場合を除くこと,共通弦の式,対称移動後の座標,軌跡の端点除外である。図示では中心 ,半径2の円のうち の2弧を描けばよい。
【独立検算】独立検算では複数の に対して直線への反射を直接計算し, と を確認した。