方針
重心を基準に3頂点へのベクトルの和を0にし、平方展開の交差項を消す。(3)は辺ベクトルの差を展開し、(4)は(2)へ外心を代入する。
解答
(1)
任意の点 を基準にすると,重心 についてである。したがってである。
(2) ,,, とおく。(1)より である。またであるから,平方を展開してである。
(3)
(2)と同じく とおく。するとである。よってである。一方, よりである。これを代入するとであるから,求める等式が成り立つ。
(4)
三角形 の外心を とする。(2)で とするとである。右辺第1項は0以上なのでである。(3)を用いてとなるから,である。
別解
解法2(3点の分散恒等式)
方針
3本のベクトルの平均と、3組の差の2乗和を結ぶ恒等式を一度証明する。この恒等式にを代入すると(2),(3)が同時に得られ、外心の代入だけで(4)へ進める。
解答
(1)
任意の原点に対し両辺を3倍して移項すれば(2)、(3)
任意の3本のベクトルと、その平均について、平方を展開すると実際、右辺を展開するととなり、左辺もを用いると同じ式になる。
ここでとする。その平均はで、差はである。よってから(1)へを代入するとこれが(3)である。これを(1)へ戻せばとなり(2)も得られる。
(4)
外心をとする。(1)へを代入すると左辺はであるからより等号は、すなわち三角形が正三角形のときに成立する。
総評
難度5、計算量4、想定16分。標準解法は重心ベクトルで交差項を消し、別解は3点の分散恒等式で(2),(3)を一括処理する。(4)の差はそのもので非負であり、等号は正三角形で成立する。