問題
座標平面において,放物線を原点を中心とする半径の円をとする.ただし,とする.放物線と円は共有点をもたないとする.以下の問いに答えよ.
(1) の値の範囲を求めよ.
(2) のとき,円上の点におけるの接線をとする.接線と放物線で囲まれた図形の面積を求めよ.ただし,はとを用いて表すこと.
方針
解法1(標準解法)
共有点条件へを導入して原点から放物線までの距離の最小値を求める。接線と放物線の交点方程式の判別式から根の差を出し、放物線弓形の積分を計算する。
解法2(平方完成した放物線弓形)
原点と放物線上の点との距離の2乗をで微分して(1)を確認する。(2)では接線と放物線の縦の差を平方完成し、対称区間上のの積分へ直接変換する。
解答
解法1(標準解法)
(1)
放物線 と円 が共有点をもつとすると, を円の方程式 に代入して
である。 とおくと で
である。したがって左辺の最小値は であり, のとき共有点をもつ。共有点をもたない条件は
であるから,求める範囲は
である。
(2)
とおく。 より である。円 上の点 における接線 は
である。放物線 との交点の 座標は
すなわち
を満たす。この二次方程式の判別式は
である。(1)の範囲では なので であり,2交点が存在する。
接線と放物線の間の面積を求める。接線と放物線の差は
である。この二次式の2つの根を とすると, である。2交点の間では放物線が接線より上にあるから,
である。したがって
である。
解法2(平方完成した放物線弓形)
(1)
放物線上の点と原点との距離の2乗を
とする。
より、極値候補はである。またでだから、
が最小値である。したがって円が放物線と共有点をもたない条件は
すなわち
(2)
とおく。円上の点での接線は
よって接線はであり、放物線と接線の縦の差は
ここで
とおくと、平方完成により
まずを確認する。
(1)の範囲より右辺は正である。したがって接線と放物線は異なる2点で交わり、(1)が正となる部分が囲まれた図形である。
とおくと、交点はに対応する。よって
したがって
なので分母の符号や平方根の枝に曖昧さはない。