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岡山大学 2024年度 前期文系数学 第2問

数直線上を動く点Pがある.点Pは,原点Oを出発して,1枚のコインを1回投げるごとに,表が出たら数直線上を正の向きに1だけ進み,裏が出たら数直線上を負の向きに1だけ進むものとする.コインの表が出る確率と裏が出る確率はともに12であるとし,コインをn回投げ終えた時点での点Pの座標をxnとする.コインを10回投げるとき,以下の問いに答えよ.

(1) x10=0となる確率を求めよ.

(2) x51かつx10=0となる確率を求めよ.

(3) 0xn2(n=1,2,,9)かつx10=0となる確率を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

確率場合の数数列 数え上げ状態分類、余事象、漸化式の変形

方針

前半は表の回数で数え、後半は位置0,1,2の状態表を1歩ずつ更新する。途中で負または3以上へ出る経路は即座に除く。

解答

(1)
x10=0 となるには,10回のうち表が5回,裏が5回出ればよい。したがって求める確率は10C5210=2521024=63256である。

(2)
x10=0 となる列は 10C5=252 通りである。このうち x5=1 となる列は,最初の5回に表3回,残り5回に表2回が出る場合で5C35C2=100通りである。よって求める確率は252100210=19128である。

(3)
時刻 n に座標 j にいる経路数を,途中で 0j2 を満たすものだけについて数える。nj=0j=1j=201001010210130204202504064047080880890160最後に x10=0 となるには,時刻9で j=1 にいる16通りから裏が出ればよい。したがって求める確率は16210=164である。

別解

解法2(2歩ごとの対称遷移)

方針

偶数時刻の位置0,2だけを状態にし、2歩を一組にする。上限2では、どちらの状態からも位置0と位置2へ進む有効な2歩経路が各1通りとなるため、経路数が各組で2倍になる。

解答

(1)
表5回、裏5回となる列を選んで10C5210=63256.(2)
x10=0となる10C5=252通りから、x5=1となる5C35C2=100通りを除く。よって252100210=19128.(3)
条件を満たし、2k回後に位置0,2にいる経路数をak,bkとする。位置0から2歩後に位置0,2へ行く有効経路は010,012の各1通りである。位置2からは210,212が各1通りである。23は条件外なので使えない。

したがってak+1=ak+bk,bk+1=ak+bk.初期値(a0,b0)=(1,0)から(a1,b1)=(1,1),以後は各組で両成分が2倍になる。よって(a5,b5)=(16,16).10回後に原点へ戻る有効経路は16通りなので16210=164.2歩遷移の中間点は必ず位置1であり、すべての時刻で0xn2を満たす。

総評

難度6、計算量5、想定15分。文系第2問の上限は2で、理系の上限3とは区別が必要である。1歩ごとの状態表と2歩ごとの対称遷移で有効経路16通りを確認し、確率1/64が一致した。

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出典: 岡山大学 2024年度 前期 文系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。