方針
X=x3と置く因数分解から周期3を作り、割る式を0とみなして余りを1次以下へ落とす。(3)ではx2−x+1からx3=−1、x6=1を得て指数を6で整理する。
解答
(1)
X=x3 とおくとx3m−1=Xm−1=(X−1)(Xm−1+Xm−2+⋯+X+1)である。したがって x3m−1 は x3−1 で割り切れる。
(2)
x2+x+1=0 とみなして余りを考えると,x3−1=(x−1)(x2+x+1) より x3 の余りは 1 である。よって n を3で割った余りで分ければよい。n を 3 で割った余り012xn−1 の余り0x−1x2−1=−x−2したがって余りは,n≡0 のとき 0,n≡1 のとき x−1,n≡2 のとき −x−2 である。
(3)
x2−x+1=0 とみなすと,x2=x−1 であるからx3=x(x−1)=x2−x=−1である。したがって x6 の余りは 1 である。2024=6⋅337+2 よりx2024−1の余りは x2−1 の余りに等しい。x2=x−1 を用いてx2−1=x−2であるから,求める余りは x−2 である。
別解
解法2(1の累乗根で余りを決定)
方針
2次式の2つの複素根で、余りR(x)=ax+bの値が元の多項式と一致することを用いる。根の累乗の周期から場合分けし、2点で一致する1次式を特定する。
解答
(1)
x3を一つの文字とみればx3m−1=(x3)m−1=(x3−1){x3(m−1)+x3(m−2)+⋯+x3+1}.よってx3m−1はx3−1で割り切れる。
(2)
ω2+ω+1=0を満たす複素数ωをとる。ω3=1かつω=1で、x2+x+1の2根はω,ω2である。
xn−1をx2+x+1で割った余りをR(x)とする。Rは1次以下であり、R(ω)=ωn−1,R(ω2)=ω2n−1を満たす。nを3で割った余りごとに調べる。n(mod3)012R(ω)0ω−1ω2−1R(ω2)0ω2−1ω−1R(x)0x−1−x−2最後の行ではω2=−ω−1よりω2−1=−ω−2を用いた。2つの異なる点で値が一致する1次式は一意なので、⎩⎨⎧0x−1−x−2(n≡0(mod3)),(n≡1(mod3)),(n≡2(mod3))が求める余りである。
(3)
x2−x+1=0の根をζとするとζ2=ζ−1,ζ3=−1,ζ6=1.2024≡2(mod6)なのでζ2024−1=ζ2−1=ζ−2.もう一つの根についても同じ等式が成り立つ。したがって、余りは1次以下であることから一意にx−2と定まる。
総評
難度4、計算量3、想定10分。標準解法では商環の周期、別解では2つの複素根で余りを補間する。(2)はnmod3、(3)は2024mod6を使い分ける。両解法で(2)の3場合と(3)の余りx−2が一致した。
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出典: 岡山大学 2024年度 前期 理系・文系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。