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岡山大学 2024年度 前期理系数学 第1問

m,nを正の整数とする.以下の問いに答えよ.

(1) x3m1x31で割り切れることを示せ.

(2) xn1x2+x+1で割った余りを求めよ.

(3) x20241x2x+1で割った余りを求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

数と式整数複素数平面 展開・因数分解、剰余分類、場合分け、複素数の極形式

方針

X=x3と置く因数分解から周期3を作り、割る式を0とみなして余りを1次以下へ落とす。(3)ではx2x+1からx3=1x6=1を得て指数を6で整理する。

解答

(1)
X=x3 とおくとx3m1=Xm1=(X1)(Xm1+Xm2++X+1)である。したがって x3m1x31 で割り切れる。

(2)
x2+x+1=0 とみなして余りを考えると,x31=(x1)(x2+x+1) より x3 の余りは 1 である。よって n を3で割った余りで分ければよい。n を 3 で割った余りxn1 の余り001x12x21=x2したがって余りは,n0 のとき 0n1 のとき x1n2 のとき x2 である。

(3)
x2x+1=0 とみなすと,x2=x1 であるからx3=x(x1)=x2x=1である。したがって x6 の余りは 1 である。2024=6337+2 よりx20241の余りは x21 の余りに等しい。x2=x1 を用いてx21=x2であるから,求める余りは x2 である。

別解

解法2(1の累乗根で余りを決定)

方針

2次式の2つの複素根で、余りR(x)=ax+bの値が元の多項式と一致することを用いる。根の累乗の周期から場合分けし、2点で一致する1次式を特定する。

解答

(1)
x3を一つの文字とみればx3m1=(x3)m1=(x31){x3(m1)+x3(m2)++x3+1}.よってx3m1x31で割り切れる。

(2)
ω2+ω+1=0を満たす複素数ωをとる。ω3=1かつω1で、x2+x+1の2根はω,ω2である。

xn1x2+x+1で割った余りをR(x)とする。Rは1次以下であり、R(ω)=ωn1,R(ω2)=ω2n1を満たす。nを3で割った余りごとに調べる。n(mod3)R(ω)R(ω2)R(x)00001ω1ω21x12ω21ω1x2最後の行ではω2=ω1よりω21=ω2を用いた。2つの異なる点で値が一致する1次式は一意なので、{0(n0(mod3)),x1(n1(mod3)),x2(n2(mod3))が求める余りである。

(3)
x2x+1=0の根をζとするとζ2=ζ1,ζ3=1,ζ6=1.20242(mod6)なのでζ20241=ζ21=ζ2.もう一つの根についても同じ等式が成り立つ。したがって、余りは1次以下であることから一意にx2と定まる。

総評

難度4、計算量3、想定10分。標準解法では商環の周期、別解では2つの複素根で余りを補間する。(2)はnmod3、(3)は2024mod6を使い分ける。両解法で(2)の3場合と(3)の余りx2が一致した。

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出典: 岡山大学 2024年度 前期 理系・文系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。