問題
四面体OABCにおいて,OA=OB=OC=1とし,∠COA=α,∠COB=β,∠AOB=γとする.ただし,0<α<2π,0<β<2πとする.辺OAの延長上に点DをOCとCDが垂直になるようにとり,辺OBの延長上に点EをOCとCEが垂直になるようにとる.∠DCE=θとし,OA=a,OB=b,OC=cとするとき,以下の問いに答えよ.
(1) CDをa,c,cosαを用いて表せ.また,CEをb,c,cosβを用いて表せ.
(2) cosθをsinα,cosα,sinβ,cosβ,cosγを用いて表せ.
(3) cosγ=cosαcosβ,β=2π−αとする.点Cから平面DOEに下ろした垂線の足をPとするとき,CP=tanγ1となることを示せ.
出典:岡山大学 2024年度 前期 理系 第3問
解答
解法1(標準解法)
(1)
点 D は辺 OA の延長上にあるから,OD=sa とおける。すると
である。OC⊥CD より
である。∣c∣=1,a⋅c=cosα だから
scosα−1=0
となり,s=cosα1 である。よって
である。同様に
である。
(2)
(1)より
CD⋅CE=cosαcosβa⋅b−cosαa⋅c−cosβb⋅c+c⋅c
である。したがって
CD⋅CE=cosαcosβcosγ−1=cosαcosβcosγ−cosαcosβ
である。また
∣CD∣2=cos2α1−1=tan2α,∣CE∣2=cos2β1−1=tan2β
である。0<α,β<2π より長さは正だから,
cosθ=∣CD∣∣CE∣CD⋅CE=sinαsinβcosγ−cosαcosβ
である。
(3)
点 D,E はそれぞれ直線 OA,OB 上にあるので,平面 DOE は平面 OAB と同じである。平面 OAB を xy 平面とし,
a=(1,0,0),b=(cosγ,sinγ,0)
とおく。c=(u,v,w) とすると,a⋅c=cosα より
u=cosα
である。また b⋅c=cosβ より
ucosγ+vsinγ=cosβ
である。cosγ=cosαcosβ を用いると
v=sinγcosβ−cosαcosγ=sinγcosβsin2α
である。さらに β=2π−α だから cosβ=sinα であり,
u=cosα,v=sinγsin3α
となる。
∣c∣=1 なので,点 C から平面 OAB までの距離は
である。ここで cosγ=sinαcosα>0 であるから
CP2=1−cos2α−sin2γsin6α=sin2γsin2α(sin2γ−sin4α)=sin2γsin2αcos2α=sin2γcos2γ
である。よって
CP=sinγcosγ=tanγ1
である。
解法2(直角三角形と四面体の体積)
(1)
DはOAの延長上にあるからOD=saと書ける。OC⊥CDより
すなわちscosα=1である。よって
同様に
(2)
内積を計算すると
CD⋅CE=cosαcosβcosγ−cosαcosβ.
また△OCD,△OCEはCで直角で、
OD=cosα1,OC=1,OE=cosβ1
だから
CD=tanα,CE=tanβ.
したがって
cosθ=CD⋅CECD⋅CE=sinαsinβcosγ−cosαcosβ.
(3)
条件cosγ=cosαcosβを(2)へ代入すると
cosθ=0.
0<θ<πよりθ=π/2で、CD⊥CEである。さらにOCはCD,CEの両方に垂直だから、OCは平面CDEに垂直である。
四面体CDEOの体積を、底面をCDEとして求める。OC=1、β=π/2−αより
V=31⋅21CD⋅CE⋅OC=61tanαtanβ=61.(1)
一方、D,Eはそれぞれ直線OA,OB上にあるので∠DOE=γであり、
OD=cosα1,OE=cosβ1.
したがって
[△ODE]=21OD⋅OEsinγ=2cosαcosβsinγ=21tanγ.
最後の等号ではcosγ=cosαcosβを用いた。底面をODE、高さをCPとして同じ四面体の体積を表すと
V=31⋅21tanγ⋅CP=6CPtanγ.(2)
(1),(2)を等置して
CP=tanγ1.
0<γ<π/2はcosγ=sinαcosα>0から従うので、右辺は正の長さとして整合する。