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東北大学 2021年度
文理共通数学 前期 文系第1問・理系第1問

問題

を実数とする。曲線軸の正の部分と共有点をもたないような点の領域を図示せよ。

出典:東北大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 前期 文系第1問・理系第1問

方針

解法1(正の範囲での最小値を調べる方法)

とおき, をもたない条件を調べる。 では で必ず負になるので除外する。 は一次式として直接判定する。 では, なら正の範囲で増加方向にあり根をもたず, なら頂点が に入るため最小値が正である条件 を使う。境界が含まれるかどうかは,正の 軸との共有点が実際に生じるかで判断する。

解法2(2次方程式の根の符号で判定する方法)

方程式 の正の根の有無を、係数 の符号と根と係数の関係で調べる。 では実根がある場合の2根は同符号なので、その和で正負を判定する。

解答

解法1(正の範囲での最小値を調べる方法)

とおく。求める条件は,方程式 の解をもたないことである。

まず のとき, である一方, とすると である。したがって連続性より に解をもつので,この場合は不適である。

次に のとき, である。 なら で解をもつ。 なら であるから解をもたない。よって は条件を満たす。

最後に の場合を考える。 なら, において であるから,解をもたない。 のとき,頂点の 座標は であり,正の範囲に入る。したがって で解をもたないための条件は,頂点での最小値が正であること,すなわち である。これは と同値である。

以上より,求める領域は および および を合わせた領域である。すなわち, 平面では, 軸の右側で の部分を境界 上の も含めて取り,さらに では放物線 の右側だけを取る。ただし 側の放物線上は重解をもち共有点が生じるので含まない。

東北大学 2021年度 前期 文系第1問・理系第1問の図1

解法2(2次方程式の根の符号で判定する方法)

のとき、2根の積は である。したがって実数解は異符号であり、必ず正の解をもつので除外される。

のときは である。正の解をもたない条件は である。

とする。判別式 が負なら実数解をもたないので条件を満たす。 なら、2根の積は だから2根は同符号である。その和は なので、正の根をもたないための必要十分条件は 、すなわち である。 では なので、これも含まれる。

以上より、 では

であり、 を合わせれば解法1と同じ領域を得る。