問題
正の実数からなる2つの数列,を次のように定める。
このとき,以下の問いに答えよ。
(1) を実数とする。とおく。このとき,数列が等比数列になるようなの値をすべて求めよ。
(2) 数列の一般項を求めよ。
出典:東北大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第2問・理系第2問
方針
解法1(最初の3項で必要性を示す)
対数で連立一次漸化式に直す。(1) は特定の初期値から始まる数列なので、形式的な係数比較だけではなく、最初の3項が等比数列の条件を満たすことから候補を絞り、その各候補が全項で十分であることを確認する。(2) は と の2本の等比数列を連立する。
解法2(2階漸化式へ帰着)
(1) は最初の3項に等比条件を課し、候補 を得て十分性を直接確認する。(2) は を消去して の2階線形漸化式を作り、特性方程式で解く。
解答
解法1(最初の3項で必要性を示す)
(1)
なので
とおける。漸化式の対数をとると
である。初期値は だから
となる。
とおくと
まず なら であり、公比 に対して とならないので等比数列ではない。 のとき、等比数列であるためには少なくとも
が必要である。したがって
より に限られる。
逆に なら
なので公比7の等比数列である。また なら
なので公比4の等比数列である。よって必要十分な は
である。
(2)
上で得た2本の等比数列の初項は
であるから
後者を2倍して前者と加えると
したがって
である。 を代入すると となり、初期値とも一致する。
解法2(2階漸化式へ帰着)
(1)
、、 である。 とおけば
は なので不適である。それ以外では が必要で、
を解くと を得る。実際
なので、どちらも十分である。
(2)
第一の漸化式から
である。また
初期値は である。特性方程式
より
を解くと であるから
この式は元の初期値と漸化式から導いたので全ての自然数 に対して成り立つ。