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横浜国立大学 2015年度 前期理系数学 第4問

自然数を2個以上の連続する自然数の和で表すことを考える.たとえば,423+4++9 のように2個以上の連続する自然数の和で表せる.次の問いに答えよ.

(1) 2020 を2個以上の連続する自然数の和で表す表し方をすべて求めよ.

(2) a0 以上の整数とするとき,2a は2個以上の連続する自然数の和で表せないことを示せ.

(3) a,b を自然数とするとき,2a(2b+1) は2個以上の連続する自然数の和で表せることを示せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

整数数列 約数・倍数、偶奇性、存在証明、場合分け

方針

連続する自然数の個数を m,初項を n とおくと,和は m(2n+m1)/2 になる。(1) は 4040=m(2n+m1) を満たす約数 m を調べる。(2) は2つの因数の偶奇が逆になることから,奇数因子が 1 でなければならないと示す。(3) は b<2ab2a に分け,具体的な連続和を構成する。

解答

(1) 初項を n,項数を m  (m2) とすると2020=m(2n+m1)2である。したがって4040=m(2n+m1)であり,n1 より 2n+m1>m である。4040=235101 であるから,m<4040 をみたす約数は1,2,4,5,8,10,20,40である。このうち m2 で,n=(4040/mm+1)/2 が自然数となるものはm=5,8,40である。よって2020=402+403+404+405+406,2020=249+250++256,2020=31+32++70である。

(2) 2am  (m2) 個の連続する自然数の和で表せたと仮定すると2a+1=m(2n+m1)である。m2n+m1 は偶奇が逆である。右辺が2の累乗であるためには,奇数の因数が 1 でなければならない。m が奇数なら m=1 となり m2 に反する。m が偶数なら 2n+m13 であるから,これも 1 にならない。したがって 2a は2個以上の連続する自然数の和で表せない。

(3) b<2a のとき,2b+1 個の連続する自然数2ab, 2ab+1, , 2a+bを考える。これはすべて自然数で,和は 2a(2b+1) である。

b2a のとき,2a+1 個の連続する自然数b2a+1, b2a+2, , b+2aを考える。これもすべて自然数であり,平均は b+12,項数は 2a+1 だから,和は2a+1(b+12)=2a(2b+1)である。以上より,2a(2b+1) は2個以上の連続する自然数の和で表せる。

総評

難度6,計算量5。想定時間は22分程度。連続和を m(2n+m1)/2 と表すことが全体の骨格である。第(1)問は約数候補を絞る計算,第(2)問は偶奇性,第(3)問は存在証明として具体的な列を構成することが得点の中心になる。

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出典: 横浜国立大学 2015年度 前期 理工学部 数学 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。