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横浜国立大学 2015年度 前期理系数学 第3問

実数 a に対し,xy 平面上の放物線 C:y=(xa)22a2+1 を考える.次の問いに答えよ.

(1) a がすべての実数を動くとき,C が通過する領域を求め,図示せよ.

(2) a1a1 の範囲を動くとき,C が通過する領域を求め,図示せよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式関数 パラメータ処理、範囲評価、グラフの概形、場合分け

方針

(1) 方程式を a について平方完成し,固定した x に対して y の最大値を求める。(2) も固定した xa[1,1] の範囲における (a+x)2 の最小値と最大値を調べ,上下の境界を場合分けで表す。

解答

(1) y=(xa)22a2+1=2x2+1(a+x)2である。a がすべての実数を動くとき,固定した x に対して (a+x)20 以上のすべての値をとれる。したがって通過する領域はy2x2+1である。

(2) 同じくy=2x2+1(a+x)2である。1a1 のもとで,(a+x)2 の最小値は,x が区間 [1,1] に入るかどうかで決まる。したがって上側の境界は{2x2+1(x1),x2+2x(x1)である。一方,(a+x)2 の最大値は区間の端点で生じるので,下側の境界はx22xである。よって通過する領域はx22xy{2x2+1(x1),x2+2x(x1)である。

別解

解法2

方針

通過点 (x,y) を固定し,放物線の式をパラメータ a についての2次方程式とみる。(1)は実数解条件を判別式で表す。(2)は方程式を (a+x)2=2x2+1y と直し,a[1,1] のときの a+x の値域から上下の境界を同時に得る。

解答

(1)
(x,y) を通る放物線 C が存在するための条件を考える。与式を a について整理するとa2+2xa+(yx21)=0.これが実数解をもつための必要十分条件は,判別式よりΔ=(2x)24(yx21)=4(2x2+1y)0.したがって通過領域はy2x2+1であり,境界上では重解 a=x をもつ。

(2)
方程式を平方完成すると(a+x)2=2x2+1y.a[1,1] を動くとき,a+x の最小値と最大値はそれぞれm={0(x1),x1(x1),M=x+1である。したがって,条件を満たす a[1,1] が存在するための必要十分条件はm22x2+1yM2である。右側の不等式からy2x2+1(x+1)2=x22x,左側の不等式からy{2x2+1(x1),x2+2x(x1)を得る。よって通過領域はx22xy{2x2+1(x1),x2+2x(x1)である。

総評

難度6,計算量6。想定時間は20分程度。放物線群を固定した x における y の値域として見る方法と,通過点を固定してパラメータ a の2次方程式・判別式として見る方法の2通りを収録した。(2)では a+x の最小値が x1x1 で変わり,最大値は常に x+1 となる。採点点は上下両方の境界を出し,境界の接続点 x=±1 を確かめ,領域を実際に図示することである。2枚の図では境界曲線・包含側・接続点を明示した。

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出典: 横浜国立大学 2015年度 前期 理工学部 数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。