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横浜国立大学 2017年度 前期文系数学 第2問

a を正の整数とし、b を整数とする。x についての方程式a2x3+abx2b2x5=0は異なる3つの実数解をもち、1つの解が整数で、残り2つの解の積が整数である。a,b の組をすべて求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安18

整数方程式・不等式 解と係数の関係、約数・倍数、場合分け、展開・因数分解

方針

整数解を m とおき、整数係数方程式から m5 の約数に限られることを使う。さらに解と係数の関係で残り2解の積を 5/(a2m) と表し、これが整数である条件から a=1 に絞る。最後に m=±1,±5 を代入して b を求め、重解を除く。

解答

整数解を m とする。定数項が 5 であるから、整数解 m5 の約数であり、m=±1, ±5である。

3つの解を m,r,s とすると、解と係数の関係よりmrs=5a2である。残り2つの解の積 rs は整数なのでrs=5a2mが整数である。m=±1,±5 を考えると、いずれの場合も a=1 でなければならない。

よって方程式はx3+bx2b2x5=0となる。m=1 を代入すると1+bb25=0すなわち b2b+4=0 となり、整数解はない。

m=5 を代入すると125+25b5b25=0より(b8)(b+3)=0である。したがって b=8,3 である。

m=1 を代入すると1+b+b25=0より(b+3)(b2)=0である。したがって b=3,2 である。

m=5 を代入するとb2+5b26=0となり、整数解はない。

候補は b=8,3,2 である。b=3 のときx33x29x5=(x5)(x+1)2となり、異なる3つの実数解をもたないので除く。b=8 のときx3+8x264x5=(x5)(x2+13x+1)であり、2次式の判別式は正である。b=2 のときx3+2x24x5=(x+1)(x2+x5)であり、2次式の判別式は正である。

以上より(a,b)=(1,8),(1,2)である。

別解

解法2

方針

整数解 m と残り2根の積 q を未知数として因数分解し,定数項と最高次係数から mq=5/a2 を使う。有限候補を直接代入し,判別式で3実根条件を確認する。

解答

整数解を m,残り2根の積を整数 q とする。定数項と最高次係数からmq=5a2.左辺は整数だから a2 は5を割る。a は正の整数なのでa=1.また整数根定理から m=±1,±5 である。方程式はx3+bx2b2x5=0.m を代入するとmb の候補1なし58,313,25なしとなる。b=3 ではx33x29x5=(x5)(x+1)2で重根をもつため除く。一方b=8: (x5)(x2+13x+1),b=2: (x+1)(x2+x5)で,いずれも2次因子の判別式が正かつ整数根とは異なる2根をもつ。よって(a,b)=(1,8),(1,2).

総評

難度6、計算量6。想定時間は18分程度。整数解の候補を ±1,±5 に絞るだけでなく、残り2解の積が整数である条件から a=1 を導くところが重要である。最後に b=3 が重解をもつため条件外であることを確認する必要がある。

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出典: 横浜国立大学 2017年度 前期 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。