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広島大学 2019年度 前期文系数学 第3問

座標平面上の二つの曲線
C:y=x3,C:y=8x3
と曲線C上の点P1(1,1)を考える.点P1を通りx軸と平行な直線と曲線Cの交点をQ1とし,点Q1を通りy軸と平行な直線と曲線Cの交点をP2とする.次に,点P2を通りx軸と平行な直線と曲線Cの交点をQ2とし,点Q2を通りy軸と平行な直線と曲線Cの交点をP3とする.このように,自然数nに対して,点Pnを通りx軸と平行な直線と曲線Cの交点をQnとし,点Qnを通りy軸と平行な直線と曲線Cの交点をPn+1とする.点Pnx座標をanとおく.次の問いに答えよ.

(1) annを用いて表せ.

(2)Pn+1における曲線Cの接線,直線x=anおよび曲線Cで囲まれる部分のうち,an+1xanの領域にある面積をSnとする.Snnを用いて表せ.

(3) Tn=S1+S2++Snとおく.Tnnを用いて表せ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

数列微分積分 漸化式の変形接線・法線面積計算和の計算

方針

点の作り方から an+1=an/2 を得る。面積は Pn+1 における接線と y=x3 の差を x=an+1 から x=an まで積分し,最後に等比数列の和を用いる。

解答

(1)
Pn=(an,an3) とする。Pn を通る水平線と C:y=8x3 の交点 Qnx 座標は8x3=an3より x=an2 である。したがって Pn+1x 座標も an2 であり,an+1=an2,a1=1である。よってan=(12)n1である。

(2)
b=an+1 とおくと,an=2b である。曲線 C:y=x3 の点 (b,b3) における接線はy=3b2x2b3である。したがってSn=b2b{x3(3b2x2b3)}dx=54b4である。b=an+1=2n よりSn=524n+2である。

(3)
(2)より Sn=564(116)n1 であるから,等比数列の和よりTn=5641(116)n1116=112(1116n)である。

別解

解法2

方針

2曲線の相似的な縮小を図で捉える。面積は接線との差を因数分解し、x=an+1u と尺度をそろえることで、毎回同じ定積分と4乗の縮小率に分ける。

解答

点列と第1段階の面積を図示すると次のようになる。

(1)
Pn=(an,an3) とする。水平線上の Qn では8x3=an3x=an2.そのまま鉛直に C へ移るので an+1=an/2a1=1 よりan=2(n1).(2)
b=an+1 とおくと an=2b である。x=b における接線を lb とすればx3lb(x)=x3(3b2x2b3)=(xb)2(x+2b).したがって x=bu と変数変換してSn=b412(u1)2(u+2)du=b412(u33u+2)du=54b4.b=2n だからSn=524n+2.(3)
Sn は初項 5/64、公比 1/16 の等比数列なのでTn=564116n11/16=112(1116n).

総評

難度5,計算量5。想定時間は15分程度。水平・鉛直移動1組ごとに x 座標が 1/2 倍になる。三次関数では横方向の 1/2 倍に対して面積が 1/16 倍になることを、変数変換で確かめると見通しがよい。接線との差 (xb)2(x+2b) は面積の正負と積分計算の両方を保証する。

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出典: 広島大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。