方針
点の作り方から an+1=an/2 を得る。面積は Pn+1 における接線と y=x3 の差を x=an+1 から x=an まで積分し,最後に等比数列の和を用いる。
解答
(1)
Pn=(an,an3) とする。Pn を通る水平線と C′:y=8x3 の交点 Qn の x 座標は8x3=an3より x=2an である。したがって Pn+1 の x 座標も 2an であり,an+1=2an,a1=1である。よってan=(21)n−1である。
(2)
b=an+1 とおくと,an=2b である。曲線 C:y=x3 の点 (b,b3) における接線はy=3b2x−2b3である。したがってSn=∫b2b{x3−(3b2x−2b3)}dx=45b4である。b=an+1=2−n よりSn=24n+25である。
(3)
(2)より Sn=645(161)n−1 であるから,等比数列の和よりTn=645⋅1−1611−(161)n=121(1−16n1)である。
別解
解法2
方針
2曲線の相似的な縮小を図で捉える。面積は接線との差を因数分解し、x=an+1u と尺度をそろえることで、毎回同じ定積分と4乗の縮小率に分ける。
解答
点列と第1段階の面積を図示すると次のようになる。
(1)
Pn=(an,an3) とする。水平線上の Qn では8x3=an3⟹x=2an.そのまま鉛直に C へ移るので an+1=an/2。a1=1 よりan=2−(n−1).(2)
b=an+1 とおくと an=2b である。x=b における接線を lb とすればx3−lb(x)=x3−(3b2x−2b3)=(x−b)2(x+2b).したがって x=bu と変数変換してSn=b4∫12(u−1)2(u+2)du=b4∫12(u3−3u+2)du=45b4.b=2−n だからSn=24n+25.(3)
Sn は初項 5/64、公比 1/16 の等比数列なのでTn=6451−1/161−16−n=121(1−16n1).
総評
難度5,計算量5。想定時間は15分程度。水平・鉛直移動1組ごとに x 座標が 1/2 倍になる。三次関数では横方向の 1/2 倍に対して面積が 1/16 倍になることを、変数変換で確かめると見通しがよい。接線との差 (x−b)2(x+2b) は面積の正負と積分計算の両方を保証する。
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出典: 広島大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。