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広島大学 2020年度 前期文系数学 第3問

1個のさいころを2回投げ、1回目に出た目を a1、2回目に出た目を a2 とする。次に、1枚の硬貨を2回投げる。k=1,2 に対して、k 回目に表が出た場合は bk=1、裏が出た場合は bk=ak とおく。ベクトルa=(a1,a2),b=(b1,b2)を考える。次の問いに答えよ。

(1) a1+a2=7 である確率を求めよ。

(2) b1=1 である確率を求めよ。

(3) b=(1,1) であったとき、a=(1,6) である条件付き確率を求めよ。

(4) b=(1,1) であったとき、a1+a2=7 である条件付き確率を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

確率ベクトル 条件付き確率、独立性の利用、数え上げ状態分類

方針

各成分について、ak=1 なら硬貨の表裏にかかわらず bk=1ak\neqq1 なら表のときだけ bk=1 となる。この重みを使って条件付き確率の分母と分子を直接数える。

解答

(1)

和が7になる順序対は(1,6),(2,5),(3,4),(4,3),(5,2),(6,1)の6通りである。よってP(a1+a2=7)=636=16.(2)

硬貨が表なら必ず b1=1 である。裏の場合は a1=1 のときに限るからP(b1=1)=12+1216=712.(3)

2成分は独立なのでP(b=(1,1))=(712)2=49144.一方、a=(1,6) のもとで b=(1,1) となる硬貨の確率は 11/2 である。したがってP(a=(1,6),b=(1,1))=13612=172.よって求める条件付き確率は1/7249/144=249.(4)

和が7になる6通りのうち、(1,6),(6,1) では硬貨の重みが 1/2、残り4通りでは 1/4 である。よってP(a1+a2=7,b=(1,1))=136(12+414+12)=118.したがってP(a1+a2=7b=(1,1))=1/1849/144=849.

別解

解法2(条件後のさいころ分布を先に作る)

方針

1成分について bk=1 と分かった後の ak の分布をベイズの公式で求める。各成分は条件を付けた後も独立なので、この事後分布から (3)(4) を通常の積の確率として計算する。

解答

(1)

和が7になる順序対は6通りだからP(a1+a2=7)=636=16.(2)

硬貨が表の場合と、硬貨が裏かつ a1=1 の場合を足すとP(b1=1)=12+1216=712.(3)

bk=1 が分かった後の ak の分布を求める。ak=1 なら bk=1 は確実であり、ak=2,,6 なら確率 1/2 である。したがってP(ak=1bk=1)=1/67/12=27,P(ak=jbk=1)=(1/6)(1/2)7/12=17(j=2,3,4,5,6).条件 b=(1,1) のもとでも2成分は独立だからP(a=(1,6)b=(1,1))=2717=249.(4)

和が7になる順序対のうち、(1,6),(6,1) の条件付き確率はそれぞれ 2/49、残り4通りはそれぞれ 1/49 である。よってP(a1+a2=7b=(1,1))=2249+4149=849.

総評

難度4、目安時間12分。硬貨の操作により、さいころの目1だけが他の目の2倍の重みをもつ。分子・分母を同時確率で数える方法と、条件後の分布 (2/7,1/7,,1/7) を先に作る方法を相互検算できる。理系第5問とは設定が似ているが、本問は文系第3問として独立に扱う。

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出典: 広島大学 2020年度 一般入試(前期日程)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。