問題
1個のさいころを2回投げ、1回目に出た目を 、2回目に出た目を とする。次に、1枚の硬貨を2回投げる。 に対して、 回目に表が出た場合は 、裏が出た場合は とおく。ベクトル
を考える。次の問いに答えよ。
(1) である確率を求めよ。
(2) である確率を求めよ。
(3) であったとき、 である条件付き確率を求めよ。
(4) であったとき、 である条件付き確率を求めよ。
出典:広島大学 2020年度 前期 文系 第3問
方針
解法1(同時確率を重み付きで数える)
各成分について、 なら硬貨の表裏にかかわらず 、 なら表のときだけ となる。この重みを使って条件付き確率の分母と分子を直接数える。
解法2(条件後のさいころ分布を先に作る)
1成分について と分かった後の の分布をベイズの公式で求める。各成分は条件を付けた後も独立なので、この事後分布から (3)(4) を通常の積の確率として計算する。
解答
解法1(同時確率を重み付きで数える)
(1)
和が7になる順序対は
の6通りである。よって
(2)
硬貨が表なら必ず である。裏の場合は のときに限るから
(3)
2成分は独立なので
一方、 のもとで となる硬貨の確率は である。したがって
よって求める条件付き確率は
(4)
和が7になる6通りのうち、 では硬貨の重みが 、残り4通りでは である。よって
したがって
解法2(条件後のさいころ分布を先に作る)
(1)
和が7になる順序対は6通りだから
(2)
硬貨が表の場合と、硬貨が裏かつ の場合を足すと
(3)
が分かった後の の分布を求める。 なら は確実であり、 なら確率 である。したがって
条件 のもとでも2成分は独立だから
(4)
和が7になる順序対のうち、 の条件付き確率はそれぞれ 、残り4通りはそれぞれ である。よって