方針
導関数と第2次導関数から凸性と基本不等式を示し、部分積分で曲線下の面積を求める。接線との交点から四角形の面積を計算し、と積分下界を組み合わせてを挟む。
解答
(1) ではであるから、曲線は上に凸である。
(2)
であり、でだからまたとおくとで、よって(3)
部分積分によりここでなので(4)
とおく。で、接線の傾きはであるからとの交点は四角形に座標の面積公式を用いると(5)
(2)の左側の不等式をで積分すると左辺はなので、(3)から次に(1)より、上に凸な曲線は点での接線の下側にある。また(2)より曲線は直線の下側にある。ではなので、接点以外では接線との不等式は厳密である。したがって曲線下の面積は、接線、直線、軸、直線で囲まれる四角形の面積より小さい。
よってすなわち左辺はなので(1),(2)よりしたがって
別解
解法2(積分表示と指数置換)
方針
とからを定積分として捉え、被積分関数の単調性だけで(2)を示す。(3)はという指数・対数範囲内の置換で独立に計算し、後半の面積評価へ接続する。
解答
(1) 、(2)
微分するとよってでとなり、上に凸である。またなので\pagebreak[3]
ではである。区間の長さを掛ければ(3)と置く。であり、だからはそれぞれに対応するのでここでより(4)
とおくと、、接線の傾きはである。接線との交点はとなる。四角形を対角線で2つの三角形へ分け、行列式で面積を求めてもを得る。
(5)
(2)の積分表示からなのでである。
また、はで狭義に上に凸であるため、曲線はでの接線より厳密に下にあり、でもある。よってで、したがってである。以上からゆえに小数第1位はである。
総評
難度7、計算量7、想定25分。微分・積分・接線・面積比較を連結する総合問題である。、接線の傾き、が要所となる。は狭義の凸性により正当化し、まで挟む。部分積分と指数置換の2通りでを照合した。双曲線関数など課程外の記法は用いていない。