問題
関数
に対し、次の問いに答えよ。
(1) 曲線はで上に凸であることを示せ。
(2) すべてのに対し、不等式
が成り立つことを示せ。
(3) 定積分の値を求めよ。
(4) 曲線上の点で、座標がであるものをとする。また、点における曲線の接線をとする。と直線の交点をとする。点、と点を頂点にもつ四角形の面積を求めよ。
(5) (1)〜(4)を利用して、の小数第位の数字を求めよ。
方針
解法1(標準解法)
導関数と第2次導関数から凸性と基本不等式を示し、部分積分で曲線下の面積を求める。接線との交点から四角形の面積を計算し、と積分下界を組み合わせてを挟む。
解法2(積分表示と指数置換)
とからを定積分として捉え、被積分関数の単調性だけで(2)を示す。(3)はという指数・対数範囲内の置換で独立に計算し、後半の面積評価へ接続する。
解答
解法1(標準解法)
(1)
ではであるから、曲線は上に凸である。
(2)
であり、でだから
また
とおくとで、
よって
(3)
部分積分により
ここで
なので
(4)
とおく。で、接線の傾きはであるから
との交点は
四角形に座標の面積公式を用いると
(5)
(2)の左側の不等式をで積分すると
左辺はなので、(3)から
次に(1)より、上に凸な曲線は点での接線の下側にある。また(2)より曲線は直線の下側にある。ではなので、接点以外では接線との不等式は厳密である。したがって曲線下の面積は、接線、直線、軸、直線で囲まれる四角形の面積より小さい。
よって
すなわち
左辺はなので
(1),(2)より
したがって
解法2(積分表示と指数置換)
(1)、(2)
微分すると
よってでとなり、上に凸である。またなので
では
である。区間の長さを掛ければ
(3)
と置く。であり、だから
はそれぞれに対応するので
ここで
より
(4)
とおくと、、接線の傾きはである。接線との交点はとなる。四角形を対角線で2つの三角形へ分け、行列式で面積を求めても
を得る。
(5)
(2)の積分表示から
なのでである。
また、はで狭義に上に凸であるため、曲線はでの接線より厳密に下にあり、でもある。よってで、
したがってである。以上から
ゆえに小数第1位はである。