方針
斜辺の格子点を互いに素の条件で決定する。三角形内は座標をで割った商と余りに分けて縦に数え、四面体は整数の高さごとの三角形断面の和にする。
解答
(1)
直線の方程式はである。この直線上の格子点について、上式をで割った余りを見ると、はで割り切れる。とは互いに素であるから、はで割り切れる。よって とおける。これを代入するとである。より であるから、求める格子点はのみである。
(2)
長方形上の格子点は 、 を満たす格子点であるから、個数はである。
(1) をに適用すると、対角線上の格子点はの個だけである。長方形は対角線で合同なつの三角形に分かれるので、三角形上の格子点の個数はである。
(3)
三角形内の格子点はを満たす格子点である。、と表す。ただし の点は最後に別に数える。
を固定する。のとき、は から までの 個である。のとき、をで割った商を用いて同様に数えると、固定したに対する個数の和はである。ここで、のによる余りがを一度ずつ動くことを用いた。
したがって、に対応する個数を足し、さらにの個を加えるとである。これを整理してを得る。
(4)
()で切った断面を考える。この断面上の格子点は、(3)で を に置き換えた個数だけある。したがって、求める個数はである。よってである。
別解
解法2(長方形の対称性)
方針
斜辺が長方形を合同な2つの三角形へ分けることを利用する。長方形全体の格子点数に、両側へ重複して数えられる斜辺上の格子点数を加えて2で割ればよい。この方法を一般のへ直接適用し、最後は高さごとに和をとる。
解答
(1)
直線はで表される。格子点がこの直線上にあれば、はを割り切る。は互いに素なので、はを割り切る。よってと書け、代入するととなる。からであり、は整数なので逆にこれらの点はすべて直線上の格子点であるから、必要十分である。
(2)
長方形上の格子点数は対角線は長方形を合同な2つの三角形に分ける。(1)でとすると、上の格子点はの2点だけである。
長方形全体の格子点を2つの三角形に振り分けると、対角線上の2点だけが両方に数えられる。2つの三角形の格子点数は等しいから、三角形上の格子点数をとすればよって(3)
三角形を、長方形の対角線で切り出した半分とみる。長方形の格子点数は(1)より対角線上の格子点数はである。したがって、求める個数はこの議論は境界・内部を含む格子点を漏れなく数え、対角線上だけを重複補正している。
(4)
四面体はで表される。()で切るととなるので、断面上の格子点数は(3)のである。と置けば全格子点数はここでを用いるとと形式的に置けば原点の1個になり、断面和の端点とも整合する。
総評
難度7、計算量7、想定25分。互いに素であることは斜辺上の格子点を個に限定するために使う。解法1の剰余別の縦線数え上げに対し、解法2は長方形を対角線で二等分し、対角線上の重複だけを補正する。両者から同じを得た後、高さ別の断面和で四面体へ拡張した。ピックの定理など範囲外の定理は用いていない。