方針
とおく。合同条件から , を読み, の単位法線のうち条件 (ii) に合う向きを選ぶ。 の座標を求め,値域は の二次関数,角条件は第2象限の直線 で処理する。
解答
条件 (ii) により, は を反時計回りに 回転した向きになる。次図は の配置例である。
(1)
、とおく。で、である。また であり、は線分上にあるからである。
(2)
は、、を満たすので、とは垂直である。は直線に関してと異なる側にあるから、に垂直な向きとしてを選ぶ。よってである。
(3)
(1)、(2)よりである。したがってである。ここで である。またより で最大値 をとり, で に近づく。連続性から,値の範囲はである。
(4)
であることは、点が直線 上で第象限にあることと同値である。したがってである。このとき右辺が正であるから である。この範囲では両辺が正なので,平方しても同値である。整理するととなり、を得る。かつよりである。したがってである。
総評
【公式出題意図との対応】公式の出題意図は,図形と方程式・三角関数・ベクトルを融合し,合同条件から点の位置を成分で表し,値域と角条件を処理できるかを確認するものとされている。本解答は とその反時計回りの単位法線を基底として符号を確定した。
難度5,計算量5。想定時間は18分程度。 が直線 に関して と反対側にある条件が の符号を決める。
【別解監査】複素数の回転を使って を表す方法もあるが,数学Cのベクトルとして成分を明示する方が設問との対応がよい。(4) は内積から角を求める方法も監査し,同じ を得た。
【独立検算】 を細分して座標を生成し, の値域が であることを確認した。角条件は境界 の偽解を除き,内部解が のみであることを確認した。