方針
b=9−a とおき,1≦a≦8 の一変数問題にする。(1)は ab=a(9−a) の最大最小,(2)は底を 4 にそろえて a2b=a2(9−a) の最大最小を調べる。
解答
(1)
b=9−a であり,a≧1,b≧1 より 1≦a≦8 である。log3a+log3b=log3{a(9−a)}である。a(9−a)=−(a−29)2+481 だから,1≦a≦8 において最大値は 481,最小値は端点での 8 である。よってlog3a+log3bの最大値は log3481=4−2log32,最小値は log38=3log32 である。
(2)
底を 4 にそろえるとlog2a+log4b=log4a2+log4b=log4{a2(9−a)}である。g(a)=a2(9−a) とおくとg′(a)=18a−3a2=3a(6−a)である。1≦a≦8 では,g(a) は 1≦a≦6 で増加し,6≦a≦8 で減少する。したがって最大値は g(6)=108 であり,最小値は端点を比べて g(1)=8 である。よって最大値は log4108=1+3log43,最小値は log48=23 である。
別解
解法2
方針
対数の単調性で積の評価に直す。(1)は相加平均・相乗平均,(2)は a2(9−a) と候補値との差を因数分解し,微分を使わず上下限と等号条件を決める。
解答
(1) 対数関数は単調増加なので ab を評価すればよい。相加平均・相乗平均よりab≦(2a+b)2=481,等号は a=b=9/2 で成立する。一方 1≦a≦8 でab=a(9−a)≧8,等号は (a,b)=(1,8),(8,1) で成立する。したがって最大値はlog3481=4−2log32,最小値はlog38=3log32.(2)log2a+log4b=log4(a2b)である。b=9−a とし g=a2(9−a) とおく。最大値について108−g=(a−6)2(a+3)≧0だから g≦108,等号は a=6,b=3 である。またg−8=−(a−1)(a2−8a−8)≧0であり,1≦a≦8 では等号は a=1 のみである。よって最大値はlog4108=1+3log43,最小値はlog48=23.
総評
難度3,計算量3。想定時間は10分程度。対数の性質で積の最大最小へ直せば標準的である。(1)の最小値を端点で見ること,(2)で底をそろえてから微分することが主な採点点になる。a,b≧1 から 1≦a≦8 と範囲を明示することを忘れないようにしたい。
冊子PDFで見る一橋大学の指数・対数の問題で問題集を作る
出典: 一橋大学 2017年度 前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。