方針
x2−x+1 が条件を満たすことを先に確認し,差 Q(x)=P(x)−(x2−x+1) を考える。すると Q(x+1)−Q(x)=0 となるので,周期1をもつ整式は定数に限られることを次数で示し,Q(0)=0 から結論する。
解答
x2−x+1 について{(x+1)2−(x+1)+1}−(x2−x+1)=2xであり,また x=0 での値は 1 である。そこでQ(x)=P(x)−(x2−x+1)とおく。条件よりQ(x+1)−Q(x)=0であり,さらに Q(0)=P(0)−1=0 である。
ここで Q(x) が定数でないと仮定し,その次数を d≧1,最高次の係数を c=0 とする。このとき Q(x+1)−Q(x) の最高次の項は cdxd−1 であり,零多項式にはならない。これは Q(x+1)−Q(x)=0 に反する。したがって Q(x) は定数である。Q(0)=0 だから Q(x)=0 である。
よってP(x)=x2−x+1である。
別解
解法2
方針
未知整式の次数を差分の次数から決め,2次式 Ax2+Bx+C とおいて係数比較する。候補を先に当てる必要がない直接解法である。
解答
P の次数を d とする。定数でなければ P(x+1)−P(x) の次数は d−1 である。右辺 2x は1次式だからd=2.そこでP(x)=Ax2+Bx+CとおくとP(x+1)−P(x)=2Ax+(A+B).これが恒等的に 2x に等しいので2A=2,A+B=0.したがって A=1,B=−1 である。また P(0)=1 より C=1。ゆえにP(x)=x2−x+1.
総評
難度4,計算量3。想定時間は10分程度。差分条件から候補 x2−x+1 を見つけ,残りの自由度がないことを示す問題である。採点点は,候補の確認,差の整式が周期1をもつこと,非定数整式では Q(x+1)−Q(x) が零にならないことの説明である。
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出典: 一橋大学 2017年度 前期 数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。