問題
正の実数はを満たす。連立不等式
の表す平面の領域をとする。の面積の最小値を求めよ。
出典:一橋大学 2017年度 前期 文系 第4問
方針
解法1
2つの絶対値不等式を4本の直線で囲まれる平行四辺形として見る。隣り合う2頂点を求め,1辺の長さと平行線間の距離から面積を と表す。条件 から として, の最大値を使う。
解法2
新しい座標 を導入する。領域は 平面の一辺2の正方形へ写るので,線形変換の行列式から面積を一度に求める。
解答
解法1
領域 は
で表されるので,2組の平行線で囲まれる平行四辺形である。
直線 と の交点を ,直線 と の交点を とする。連立して解くと
である。したがって
である。また,平行線 と の距離は
である。よって の面積 は
となる。
条件 より であり, は正だから である。したがって
である。ここで
だから, である。 で,例えば かつ とすれば等号が成り立つ。よって面積の最小値は である。
解法2
とおく。領域 は 平面では
という面積4の正方形である。変換行列の行列式は
したがって面積の倍率から
条件 より だから
であり,
なので
, となる正の を選べば等号が成立する。よって最小値は
である。