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一橋大学 2017年度 前期文系数学 第4問

正の実数a,b,ca+b+c=1を満たす。連立不等式ax+by1,cxby1の表すxy平面の領域をDとする。Dの面積の最小値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式方程式・不等式 座標設定面積計算不等式評価、計算整理

方針

2つの絶対値不等式を4本の直線で囲まれる平行四辺形として見る。隣り合う2頂点を求め,1辺の長さと平行線間の距離から面積を 4b(a+c) と表す。条件 a+b+c=1 から a+c=1b として,b(1b) の最大値を使う。

解答

領域 D1ax+by1,1cxby1で表されるので,2組の平行線で囲まれる平行四辺形である。

直線 ax+by=1cxby=1 の交点を P,直線 ax+by=1cxby=1 の交点を Q とする。連立して解くとP=(2a+c,cab(a+c)),Q=(0,1b)である。したがってPQ=2a2+b2b(a+c)である。また,平行線 ax+by=1ax+by=1 の距離は2a2+b2である。よって D の面積 SS=2a2+b2b(a+c)2a2+b2=4b(a+c)となる。

条件 a+b+c=1 より a+c=1b であり,a,b,c は正だから 0<b<1 である。したがってS=4b(1b)である。ここでb(1b)=(b12)2+1414だから,S16 である。b=12 で,例えば a,c>0 かつ a+c=12 とすれば等号が成り立つ。よって面積の最小値は 16 である。

別解

解法2

方針

新しい座標 u=ax+by, v=cxby を導入する。領域は uv 平面の一辺2の正方形へ写るので,線形変換の行列式から面積を一度に求める。

解答

u=ax+by,v=cxbyとおく。領域 Duv 平面ではu1,v1という面積4の正方形である。変換行列の行列式はabcb=b(a+c).したがって面積の倍率から[D]=4b(a+c).条件 a+b+c=1 より a+c=1b だから[D]=4b(1b).0<b<1 であり,b(1b)14なので[D]16.b=1/2a+c=1/2 となる正の a,c を選べば等号が成立する。よって最小値は16である。

総評

難度5,計算量5。想定時間は18分程度。絶対値不等式を平行四辺形として読めるかが出発点である。面積計算は座標を全部出してもよいが,1辺の長さと平行線間の距離で整理すると短い。採点点は,領域が平行四辺形になること,面積が 4/[b(a+c)] に簡約されること,b(1b)1/4 の等号条件を確認することである。

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出典: 一橋大学 2017年度 前期 数学 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。