問題
とし,放物線
上の点
における接線を とする。半円
と で囲まれた部分の面積を とする。 のとりうる値の範囲を求めよ。
出典:一橋大学 2018年度 前期 文系 第2問
方針
解法1
接線 と原点との距離 を求める。単位円の弦が中心から距離 にあるとき,半弦を見込む角を とすれば であり,円弧と弦で囲まれる面積を扇形と三角形の差で表せる。
解法2
円を回転して弦を鉛直にした模式図で考える。中心から弦までの距離 が大きくなるほど円弧部分は包含関係により小さくなるので,微分せずに の最小・最大だけを調べ,両端の面積を扇形と三角形から計算する。
解答
解法1
曲線の導関数は
である。したがって,指定された点における接線 は
すなわち
である。
原点から までの距離を とすると
より
円の中心から弦 に下ろした垂線と,交点へ引いた半径とのなす角を とする。半径は だから
よって
対応する中心角は である。したがって面積は,扇形から二等辺三角形を引いて
とおくと
である。よって は上の範囲で単調増加する。
端点での値は
したがって
である。
解法2
接線 は
であり,原点からの距離は
したがって
は のとき, は のときに実現する。また は連続に変化する。
単位円を中心のまわりに回転し,弦を
と重ねても,弦と円弧で囲まれる面積は変わらない。この図では が大きいほど弦が円周側へ移り,対応する円弧部分は小さい円弧部分に含まれる。したがって は の減少とともに増加する。
まず
のとき,弦の両端を結ぶ2本の半径がなす中心角は である。扇形の面積は ,2本の半径がつくる三角形の面積は だから
次に
のとき,中心角は である。扇形の面積は であり,二等辺三角形の底辺は ,高さは だから
は区間内を連続に動くので,面積も両端の間のすべての値をとる。よって