方針
角条件を RP と RQ の内積で表し,p,q の条件式を得る。体積は pq/6 なので u=pq の最大化に帰着し,p2+q2≧2pq と等号条件を用いる。
解答
RP=(p,0,−1),RQ=(0,q,−1).したがってRP⋅RQ=1.一方,∠PRQ=π/6 だから1=p2+1q2+1cos6π=23p2+1q2+1.両辺を2乗して(p2+1)(q2+1)=34.これを展開するとp2q2+p2+q2=31.OP,OQ,OR は互いに直交し,それぞれの長さは p,q,1 である。したがって体積 V はV=31⋅21pq⋅1=61pq.ここでu=pqとおく。(p−q)2≧0 よりp2+q2≧2pq=2u.条件式と合わせるとu2+2u≦31,すなわちu2+2u−31≦0.u>0 だから0<u≦32−1.等号は p=q のときに成り立つ。実際p2=q2=32−1とすれば,正の p,q が存在して元の条件式を満たす。よってVmax=61(32−1)=1823−3.
別解
解法2
方針
x=p2, y=q2 とおいて角条件を (x+1)(y+1)=4/3 とする。y を x で表し,体積の2乗に比例する xy を1変数関数として微分し,最大点を直接求める。
解答
内積から得られる条件は(p2+1)(q2+1)=34.ここでx=p2,y=q2とおくと x,y>0 であり(x+1)(y+1)=34.したがってy=3(x+1)1−3x.y>0 より0<x<31.体積はV=61pq,したがって V2 は xy に比例する。そこでΦ(x)=xy=3(x+1)x(1−3x)を最大化する。微分するとΦ′(x)=3(x+1)21−6x−3x2.分母は正であり,分子は1−6x−3x2=0の正の解x=32−1を境に正から負へ変わる。したがって Φ(x) はこの点で最大となる。
条件式は x,y について対称である。上の x を代入するとy=x=32−1.ゆえにpq=xy=32−1でありVmax=61(32−1)=1823−3.
総評
難度5,計算量4。想定時間は15分程度。角条件から積 pq の評価へ落とす問題であり,空間図形そのものよりも内積と不等式処理が中心になる。採点点は,(p2+1)(q2+1)=4/3 の導出,体積 V=pq/6 の確認,p2+q2≧2pq による上限評価である。等号条件 p=q を添えると最大値であることが明確になる。
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出典: 一橋大学 2018年度 前期 第4問 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。