一橋大学 2018年度
文系数学 第4問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 前期日程対象学部
- 分野
- ベクトル、図形と方程式
- 解法
- 内積の利用、範囲評価、不等式評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
p,q を正の実数とする。原点を O とする座標空間内の3点
P(p,0,0),Q(0,q,0),R(0,0,1)
は
∠PRQ=6π
を満たす。四面体 OPQR の体積の最大値を求めよ。
出典:一橋大学 2018年度 前期 文系 第4問
方針
解法1
角条件を RP と RQ の内積で表し,p,q の条件式を得る。体積は pq/6 なので u=pq の最大化に帰着し,p2+q2≧2pq と等号条件を用いる。
解法2
x=p2, y=q2 とおいて角条件を (x+1)(y+1)=4/3 とする。y を x で表し,体積の2乗に比例する xy を1変数関数として微分し,最大点を直接求める。
解答
解法1
RP=(p,0,−1),RQ=(0,q,−1).
したがって
一方,∠PRQ=π/6 だから
1=p2+1q2+1cos6π=23p2+1q2+1.
両辺を2乗して
(p2+1)(q2+1)=34.
これを展開すると
p2q2+p2+q2=31.
OP,OQ,OR は互いに直交し,それぞれの長さは p,q,1 である。したがって体積 V は
V=31⋅21pq⋅1=61pq.
ここで
u=pq
とおく。(p−q)2≧0 より
p2+q2≧2pq=2u.
条件式と合わせると
u2+2u≦31,
すなわち
u2+2u−31≦0.
u>0 だから
等号は p=q のときに成り立つ。実際
とすれば,正の p,q が存在して元の条件式を満たす。よって
Vmax=61(32−1)=1823−3.
解法2
内積から得られる条件は
(p2+1)(q2+1)=34.
ここで
x=p2,y=q2
とおくと x,y>0 であり
(x+1)(y+1)=34.
したがって
y=3(x+1)1−3x.
y>0 より
0<x<31.
体積は
V=61pq,
したがって V2 は xy に比例する。そこで
Φ(x)=xy=3(x+1)x(1−3x)
を最大化する。微分すると
Φ′(x)=3(x+1)21−6x−3x2.
分母は正であり,分子は
1−6x−3x2=0
の正の解
を境に正から負へ変わる。したがって Φ(x) はこの点で最大となる。
条件式は x,y について対称である。上の x を代入すると
ゆえに
であり
Vmax=61(32−1)=1823−3.