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一橋大学 2018年度 前期文系数学 第3問

3個のさいころを投げる。

(1) 出た目の積が 6 となる確率を求めよ。

(2) 出た目の積が k となる確率が136であるような k をすべて求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

確率場合の数 数え上げ、場合分け、状態分類

方針

3個の目を小さい順に並べた組で分類し,実際の順序数を 6,3,1 通りに分ける。確率 1/36 は順序つきで6通りなので,「相異なる3数の表し方が1個」または「2数が等しい表し方が2個」の場合を漏れなく調べる。

解答

(1)

積が 6 となる目を小さい順に並べると(1,1,6),(1,2,3)である。前者の順序は 3 通り,後者の順序は 6 通りだから,順序つきでは合計 9 通りである。全事象は 63 通りなので963=124.(2)

確率が 1/36 であることは,順序つきの出方が63136=6通りであることと同値である。

目を小さい順に abc と並べる。3数がすべて異なる1組は順序つきで 6 通り,ちょうど2数が等しい1組は 3 通り,3数がすべて等しい1組は 1 通りを与える。したがって合計が 6 通りになる可能性は,次の2種類だけである。A:相異なる3数の表し方がちょうど1個,B:2数が等しい表し方がちょうど2個.まず A を調べる。相異なる3数の選び方は20通りである。このうち,候補になるものは(a,b,c)(1,2,5)(1,3,5)(2,4,5)(3,5,6)(4,5,6)abc10154090120である。実際,残りの積には次のような別表示があり,順序つきの出方が6通りを超える。6(1,1,6)8(2,2,2)12(2,2,3)18(2,3,3)20(2,2,5)24(2,2,6)30(2,3,5)36(1,6,6)48(3,4,4)60(2,5,6),(3,4,5)72(2,6,6)たとえば積 12,24,30,60 は相異なる3数による表し方自体も複数ある。よって A からk=10,15,40,90,120を得る。

次に B を調べる。2数が等しい組を有限個列挙すると,同じ積を与える2組は114=122=4,144=224=16,166=334=36である。最後の 36 には相異なる3数の表し方236=36もあるので,順序つきの出方は 3+3+6=12 通りとなり除外される。したがって B からk=4,16を得る。

以上よりk=4,10,15,16,40,90,120である。

別解

解法2

方針

2個のさいころの積が m となる順序つきの出方を A2(m) とし,3個の場合を A3(k)=A2(k/d) で求める。2個の積の度数表を先に作れば,候補の漏れなく A3(k)=6 を判定できる。

解答

(1)

2個のさいころの積が m となる順序つきの出方を A2(m) とする。3個目の目を d とするとA3(k)=1d6dkA2(kd).k=6 ではA3(6)=A2(6)+A2(3)+A2(2)+A2(1)=4+2+2+1=9.したがって確率はA3(6)63=9216=124.(2)

2個のさいころについて,積として現れる値と度数は次の通りである。m1234568910A2(m)122324212m121516182024253036A2(m)421222121表にない m については A2(m)=0 である。

確率 1/36 に対応する条件はA3(k)=6.上の有限表を使い,k=dm (1d6) を順に調べると,度数が6になるものは次の7個である。kA3(k) の計算A3(k)4A2(4)+A2(2)+A2(1)610A2(10)+A2(5)+A2(2)615A2(15)+A2(5)+A2(3)616A2(16)+A2(8)+A2(4)640A2(40)+A2(20)+A2(10)+A2(8)690A2(90)+A2(45)+A2(30)+A2(18)+A2(15)6120A2(120)+A2(60)+A2(40)+A2(30)+A2(24)+A2(20)6各行では,k の約数のうち 1 から 6 までのものだけを3個目の目 d として用いている。表にある全ての md=1,,6 を掛けた有限個の候補を調べているので,漏れはない。

よってk=4,10,15,16,40,90,120である。

総評

難度5,計算量5。想定時間は20分程度。(1)は短いが,(2)は積の重複を漏れなく管理する必要がある。採点点は,確率 1/36 を順序つき6通りに直すこと,順序を無視した組の重複を調べること,5 を含む場合と含まない場合を整理することにある。候補を列挙した後,同じ積を与える別の組がないか確認するのが重要である。

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出典: 一橋大学 2018年度 前期 第3問 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。