方針
定数解 13 を引いて bn=an−13 とおくと,bn+2=bn+1−bn となり,6周期が現れる。実際に a1 から a6 までを p で表す。もし全項が平方数なら,特に p2+12 が平方数であることから p を絞り,残りの項で矛盾を出す。
解答
bn=an−13 とおくと,bn+2=bn+1−bnである。よって bn+3=−bn,さらに bn+6=bn となるから,an も6周期である。初めの6項を計算するとa1=1,a2=p2,a3=p2+12,a4=25,a5=26−p2,a6=14−p2である。
もし平方数でない項が存在しないと仮定すると,特に a3=p2+12 は平方数である。そこで p2+12=q2 となる自然数 q がある。q>p であり,(q−p)(q+p)=12である。二つの因数は同じ偶奇であるから,可能なのは (q−p,q+p)=(2,6) だけである。したがって p=2 である。
しかし p=2 のとき a5=26−4=22 であり,これは平方数ではない。これは仮定に反する。よって数列 {an} には平方数でない項が存在する。
別解
解法2(連続する平方数ではさむ)
方針
第3項 a3=p2+12 だけに注目する。p≧6 なら p2 と (p+1)2 の間に挟まるので平方数ではない。残る p=1,…,5 は表で確認し,p=2 の場合だけ第5項を用いる。
解答
漸化式からa3=a2−a1+13=p2+12である。
まず p≧6 とする。このとき(p+1)2−(p2+12)=2p−11≧1だからp2<p2+12<(p+1)2.p2 と (p+1)2 は連続する平方数なので,その間にある a3 は平方数ではない。
残る 1≦p≦5 についてはpa3=p2+12113216321428537となる。p=1,3,4,5 では a3 が平方数ではない。
p=2 の場合だけ a3=16 は平方数であるが,a4=a3−a2+13=25,a5=a4−a3+13=22なので a5 は平方数ではない。
以上より,どの自然数 p に対しても数列 {an} には平方数でない項が存在する。
総評
難度5,計算量3。想定時間は12分程度。非同次漸化式から定数解を引いて周期を見つけるのが中心で,計算は短い。全項が平方数であると仮定し,p2+12 の差平方から p=2 まで絞る流れが明快である。周期を示さず初項だけを眺めると証明として不足するので,6項で全体を代表できることを必ず書く。
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出典: 一橋大学 2019年度 前期 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。