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一橋大学 2019年度 前期文系数学 第4問

原点をOとする座標平面上に,点(2,0)を中心とする半径2の円C1と,点(1,0)を中心とする半径1の円C2がある.点Pを中心とする円C3C1に内接し,かつC2に外接する.ただし,Px軸上にないものとする.Pを通りx軸に垂直な直線とx軸の交点をQとするとき,三角形OPQの面積の最大値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式関数 軌跡座標設定微分による最大最小図形的解釈

方針

P=(x,y),円 C3 の半径を r とおく。内接・外接条件から,P から (2,0)(1,0) までの距離の和が 3 になることを導く。これにより P は楕円上を動く。楕円の方程式から y2x で表し,三角形 OPQ の面積 xy/2 を最大化する。

解答

P=(x,y) とし,円 C3 の半径を r とする。C3C1 に内接するから(x2)2+y2+r=2である。また C3C2 に外接するから(x1)2+y2=r+1である。これらを加えると(x2)2+y2+(x1)2+y2=3となる。したがって P は焦点 (1,0),(2,0),長軸の長さ 3 の楕円上にある。

この楕円の中心は (3/2,0),長半径は 3/2,焦点距離は 1/2 であるから,短半径の2乗は (3/2)2(1/2)2=2 である。よって楕円の方程式は(x3/2)29/4+y22=1である。これを整理するとy2=89x(3x)であり,0<x<3 である。

三角形 OPQ の面積を S とすると,Q=(x,0) だから S=xy/2 である。よってS2=x2y24=29x3(3x)を最大にすればよい。h(x)=x3(3x) とおくとh(x)=3x2(3x)x3=x2(94x)であるから,0<x<3 で最大となるのは x=9/4 のときである。

このとき y2=899434=32 である。したがって最大面積は129432=9616である。

別解

解法2(相加相乗平均)

方針

接触条件からPの軌跡が楕円になるところまでは同じである。面積の2乗を S2=(2/9)x3(3x) とした後,微分せずに4数 x/3,x/3,x/3,3x へ相加相乗平均を用いる。

解答

C3 の半径を r,中心を P=(x,y) とする。C1 への内接と C2 への外接から(x2)2+y2=2r,(x1)2+y2=1+r.したがって(x2)2+y2+(x1)2+y2=3.よってPは焦点 (1,0),(2,0),長半径 3/2,短半径 2 の楕円上にあり,(x3/2)29/4+y22=1.整理するとy2=89x(3x),0<x<3.三角形OPQの面積を S とするとS2=x2y24=29x3(3x).ここで正の4数x3,x3,x3,3xの和は3である。相加相乗平均の関係からx3(3x)27434.したがってx3(3x)27(34)4=2187256.等号成立はx3=3xすなわち x=9/4 のときであり,これは 0<x<3 を満たす。ゆえにS2292187256=243128.S>0 なのでS243128=9616.等号を実現するPが楕円上に存在するため,最大値は 96/16 である。

総評

難度6,計算量5。想定時間は18分程度。接する円の中心距離条件を半径 r ごと消去し,楕円の軌跡に変える発想が中心である。その後は座標計算と一変数最大化で進む。面積は xy/2 なので,符号ではなく絶対値を扱うこと,楕円の短半径を正しく計算することが注意点である。

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出典: 一橋大学 2019年度 前期 数学 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。