問題
原点をとする座標平面上に,点を中心とする半径の円と,点を中心とする半径の円がある.点を中心とする円はに内接し,かつに外接する.ただし,は軸上にないものとする.を通り軸に垂直な直線と軸の交点をとするとき,三角形の面積の最大値を求めよ.
出典:一橋大学 2019年度 前期 文系 第4問
方針
解法1
,円 の半径を とおく。内接・外接条件から, から , までの距離の和が になることを導く。これにより は楕円上を動く。楕円の方程式から を で表し,三角形 の面積 を最大化する。
解法2(相加相乗平均)
接触条件からPの軌跡が楕円になるところまでは同じである。面積の2乗を とした後,微分せずに4数 へ相加相乗平均を用いる。
解答
解法1
とし,円 の半径を とする。 が に内接するから
である。また が に外接するから
である。これらを加えると
となる。したがって は焦点 ,長軸の長さ の楕円上にある。
この楕円の中心は ,長半径は ,焦点距離は であるから,短半径の2乗は である。よって楕円の方程式は
である。これを整理すると
であり, である。
三角形 の面積を とすると, だから である。よって
を最大にすればよい。 とおくと
であるから, で最大となるのは のときである。
このとき である。したがって最大面積は
である。
解法2(相加相乗平均)
円 の半径を ,中心を とする。 への内接と への外接から
したがって
よってPは焦点 ,長半径 ,短半径 の楕円上にあり,
整理すると
三角形OPQの面積を とすると
ここで正の4数
の和は3である。相加相乗平均の関係から
したがって
等号成立は
すなわち のときであり,これは を満たす。ゆえに
なので
等号を実現するPが楕円上に存在するため,最大値は である。