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一橋大学 2019年度 前期文系数学 第2問

原点をOとする座標平面上の点Qは円x2+y2=1上のx0かつy0の部分を動く.点Qと点A(2,2)に対してOP=(OAOQ)OQを満たす点Pの軌跡を求め,図示せよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用軌跡図形的解釈

方針

Q=(cosθ,sinθ)0θπ/2 とおく。与式から P の座標を求め,極座標で OP=2(cosθ+sinθ) と見る。P=(X,Y) として X2+Y2=2X+2Y を導き,動く弧の範囲を端点と通過点で指定する。

解答

Q=(cosθ,sinθ)0θπ/2 とおく。A=(2,2) であるからOAOQ=2cosθ+2sinθである。したがって P=(X,Y) とするとX=2(cosθ+sinθ)cosθ,Y=2(cosθ+sinθ)sinθである。

このとき P の偏角は θ であり,OP=2(cosθ+sinθ) である。よって X=OPcosθY=OPsinθ を用いるとX2+Y2=OP2=2X+2Yとなる。すなわち(X1)2+(Y1)2=2である。

また 0θπ/2 より X0Y0 であり,OP=2(cosθ+sinθ) だから原点側の弧ではなく,点 (2,0)(2,2)(0,2) を通る弧である。したがって軌跡は,円(x1)2+(y1)2=2のうち,第一象限にあり x+y2 を満たす弧である。図示すると,中心 (1,1),半径 2 の円の,(2,0) から (0,2) までを (2,2) 側に通る弧である。

別解

解法2(正射影の幾何)

方針

与式を「OAOQ 方向への正射影が OP」と読む。したがって APOP で,Pは直径OAの円上にある。Qの動く向きから円周上のどの弧かを決める。

解答

Q は単位円上にあるからOQ=1.したがって(OAOQ)OQは,OAOQ の方向へ正射影したベクトルである。与式より,その射影の終点が P なのでAPOP.ゆえに OPA=90 であり,Pは線分OAを直径とする円上にある。

O=(0,0)A=(2,2) だから,この円の中心は (1,1),半径は 2 である。したがって円の方程式は(x1)2+(y1)2=2.さらにQは単位円の第1象限部分を動くので,半直線OQの偏角は0θπ2.またOAOQ=2(cosθ+sinθ)>0だから,Pも同じ向きの半直線上にある。したがってPは第1象限側の円弧を動く。

この弧の端点は (2,0)(0,2) で,中間で A=(2,2) を通る。円の反対側の弧との区別を不等式で書けば x+y2 である。よって軌跡は(x1)2+(y1)2=2,x0,y0,x+y2を満たす円弧であり,両端を含む。

総評

難度4,計算量3。想定時間は10分程度。内積で定まるベクトルを座標に落とせばすぐ円の方程式が出る。採点点は方程式だけでなく,どちら側の弧かを端点や不等式で明示することである。図示問題なので,原点を通る別の弧を含めてしまう誤りに注意したい。

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出典: 一橋大学 2019年度 前期 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。