方針
, とおく。与式から の座標を求め,極座標で と見る。 として を導き,動く弧の範囲を端点と通過点で指定する。
解答
, とおく。 であるからである。したがって とするとである。
このとき の偏角は であり, である。よって , を用いるととなる。すなわちである。
また より , であり, だから原点側の弧ではなく,点 ,, を通る弧である。したがって軌跡は,円のうち,第一象限にあり を満たす弧である。図示すると,中心 ,半径 の円の, から までを 側に通る弧である。
別解
解法2(正射影の幾何)
方針
与式を「 の 方向への正射影が 」と読む。したがって で,Pは直径OAの円上にある。Qの動く向きから円周上のどの弧かを決める。
解答
点 は単位円上にあるからしたがっては, を の方向へ正射影したベクトルである。与式より,その射影の終点が なのでゆえに であり,Pは線分OAを直径とする円上にある。
, だから,この円の中心は ,半径は である。したがって円の方程式はさらにQは単位円の第1象限部分を動くので,半直線OQの偏角はまただから,Pも同じ向きの半直線上にある。したがってPは第1象限側の円弧を動く。
この弧の端点は , で,中間で を通る。円の反対側の弧との区別を不等式で書けば である。よって軌跡はを満たす円弧であり,両端を含む。
総評
難度4,計算量3。想定時間は10分程度。内積で定まるベクトルを座標に落とせばすぐ円の方程式が出る。採点点は方程式だけでなく,どちら側の弧かを端点や不等式で明示することである。図示問題なので,原点を通る別の弧を含めてしまう誤りに注意したい。