問題
原点をとする座標平面上の点は円上のかつの部分を動く.点と点に対して
を満たす点の軌跡を求め,図示せよ.
出典:一橋大学 2019年度 前期 文系 第2問
方針
解法1
, とおく。与式から の座標を求め,極座標で と見る。 として を導き,動く弧の範囲を端点と通過点で指定する。
解法2(正射影の幾何)
与式を「 の 方向への正射影が 」と読む。したがって で,Pは直径OAの円上にある。Qの動く向きから円周上のどの弧かを決める。
解答
解法1
, とおく。 であるから
である。したがって とすると
である。
このとき の偏角は であり, である。よって , を用いると
となる。すなわち
である。
また より , であり, だから原点側の弧ではなく,点 ,, を通る弧である。したがって軌跡は,円
のうち,第一象限にあり を満たす弧である。図示すると,中心 ,半径 の円の, から までを 側に通る弧である。
解法2(正射影の幾何)
点 は単位円上にあるから
したがって
は, を の方向へ正射影したベクトルである。与式より,その射影の終点が なので
ゆえに であり,Pは線分OAを直径とする円上にある。
, だから,この円の中心は ,半径は である。したがって円の方程式は
さらにQは単位円の第1象限部分を動くので,半直線OQの偏角は
また
だから,Pも同じ向きの半直線上にある。したがってPは第1象限側の円弧を動く。
この弧の端点は , で,中間で を通る。円の反対側の弧との区別を不等式で書けば である。よって軌跡は
を満たす円弧であり,両端を含む。