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一橋大学 2020年度 前期文系数学 第2問

a を定数とし、0θ<π とする。方程式tan2θ+atanθ=0を満たす θ の個数を求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

三角関数方程式・不等式 置換、場合分け、同値変形

方針

もとの方程式が定義される範囲を確認してから t=tanθ とおく。二倍角公式で t の方程式に直し、常に得られる解と、パラメータ a によって増える2解を分ける。

解答

もとの方程式が定義されるためにはθπ2,θπ4,3π4が必要である。

ここでt=tanθとおく。0θ<πθπ/2 において、t は実数全体を一度ずつ動く。また、tan2θ の定義域からt±1である。二倍角公式を使うと2t1t2+at=0,すなわちt{21t2+a}=0となる。

まずt=0から θ=0 が常に1個得られる。

a=0 のとき、ほかの解はない。a0 のとき、残りの条件は21t2+a=0    t2=a+2a.右辺が正なら、t は正負2個の値をとる。この条件はa+2a>0    a<2 または a>0である。これらの範囲では右辺は 1 にならないので、除外値 t=±1 も生じない。

一方、a=2 では右辺が0となり、すでに数えた t=0 と重なる。したがって、解の個数は{3(a<2 または a>0),1(2a0)である。

別解

解法2(正弦・余弦だけの式に直す)

方針

定義域を保ったまま分母を払うと、sinθcos2θ の積の形になる。常に存在する θ=0 と、cos2θ の値域から生じる追加解を数える。

解答

定義域はcosθ0,cos2θ0である。この範囲では分母を払ってよいからsin2θcosθ+asinθcos2θ=0.sin2θ=2sinθcosθ2cos2θ=1+cos2θを用いるとsinθ{1+(a+1)cos2θ}=0を得る。

0θ<πsinθ=0 となるのはθ=0だけであり、これは常に解である。

追加の解は1+(a+1)cos2θ=0から生じる。a=1 ではこの式は成り立たない。a1 ではcos2θ=1a+1.右辺が 11 の間にあれば、02θ<2π に2解がある。その条件は1a+1<1    a+1>1    a<2 または a>0.端点も確認する。a=2 では cos2θ=1 となり、得られるのは既出の θ=0 だけである。a=0 では cos2θ=1 となるが、θ=π/2 はもとの式の定義域外である。

よって{3(a<2 または a>0),1(2a0)となる。

総評

難度4、目安時間10分。答えを左右するのは計算そのものより定義域である。特に θ=π/2θ=π/4,3π/4 を先に除外し、境界 a=2,0 を別に確認する。置換解法と三角関数の値域による解法が同じ分類を与えることも検算になる。

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出典: 一橋大学 2020年度 前期日程 数学 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。