問題
に対し
と定める。 の最小値を求めよ。
出典:一橋大学 2020年度 前期 文系 第4問
方針
解法1(絶対値を場合分けして微分する)
折れ曲がり点 が積分区間 に含まれるかを調べる。 と に分けて積分し、後者は微分によって最小値を求める。
解法2(三角形の面積と相加相乗平均を使う)
絶対値の積分を、グラフ と 軸で囲まれる三角形の面積として求める。 では得られた式に相加相乗平均を適用し、微分せずに最小値を決める。
解答
解法1(絶対値を場合分けして微分する)
折れ曲がり点 が積分区間に入る条件は
右側の不等式は常に成り立つので、条件は である。
まず のとき、区間全体で だから
したがって
この範囲では
次に のとき、 で積分を分けると
よって
微分すると
したがって で減少し、 で増加するので
最後に
であるから、 の範囲の値よりも小さい。ゆえに求める最小値は
解法2(三角形の面積と相加相乗平均を使う)
のときは積分区間がすべて 側にあるので
のとき、グラフ は で 軸と交わる。積分値は、底辺の長さがそれぞれ 、 である二つの直角三角形の面積の和だから
したがって
ここで より、相加相乗平均の関係から
等号は
のときに成り立つ。この値は を満たすので
さらに
だから、 の場合も合わせた全体の最小値は
である。