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一橋大学 2020年度
文系数学 第5問

問題

を正の整数とする。1枚の硬貨を投げ、表が出れば1点、裏が出れば2点を得る。この試行を繰り返し、点の合計が 以上になったらやめる。点の合計がちょうど になる確率を で表す。

(1) を求めよ。

(2)

を満たす最小の を求めよ。

出典:一橋大学 2020年度 前期 文系 第5問

方針

解法1(確率漸化式を一般項まで解く)

最後の1回で1点または2点を加えることに注目して、 の2項間漸化式を作る。初期値から(1)を求め、特性方程式で一般項を出して(2)を処理する。

解法2(隣り合う項の差を直接追う)

(1)で得た漸化式を隣接差 の漸化式へ変形する。(2)は一般項 を求めず、差の絶対値だけを等比数列として扱う。

解答

解法1(確率漸化式を一般項まで解く)

(1)

1点にちょうど到達するには最初に表が出ればよいので

2点にちょうど到達するのは、最初に裏が出る場合と、表が2回続く場合である。よって

とする。最後の試行が表なら、その直前の合計は 、最後の試行が裏なら、その直前の合計は である。したがって

これより

ゆえに

(2)

漸化式の特性方程式は

よって

を代入すると

したがって

ゆえに

このとき

したがって求める条件は

ここで

だから、最小の

である。

解法2(隣り合う項の差を直接追う)

(1)

最初の数項は直接数えると

また

だから

したがって

(2)

漸化式の添字を一つ進めると

両辺から を引けば

そこで

とおくと

初項は

だから

よって

より、最小の

である。