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一橋大学 2020年度 前期文系数学 第5問

n を正の整数とする。1枚の硬貨を投げ、表が出れば1点、裏が出れば2点を得る。この試行を繰り返し、点の合計が n 以上になったらやめる。点の合計がちょうど n になる確率を pn で表す。

(1) p1,p2,p3,p4 を求めよ。

(2) pn+1pn<0.01を満たす最小の n を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

確率数列 確率漸化式漸化式の変形状態分類

方針

最後の1回で1点または2点を加えることに注目して、pn の2項間漸化式を作る。初期値から(1)を求め、特性方程式で一般項を出して(2)を処理する。

解答

(1)

1点にちょうど到達するには最初に表が出ればよいのでp1=12.2点にちょうど到達するのは、最初に裏が出る場合と、表が2回続く場合である。よってp2=12+14=34.n3 とする。最後の試行が表なら、その直前の合計は n1、最後の試行が裏なら、その直前の合計は n2 である。したがってpn=12pn1+12pn2.これよりp3=12(34+12)=58,p4=12(58+34)=1116.ゆえにp1=12,p2=34,p3=58,p4=1116.(2)

漸化式の特性方程式は2r2r1=0    (r1)(2r+1)=0.よってpn=A+B(12)n.p1=1/2p2=3/4 を代入するとA12B=12,A+14B=34,したがってA=23,B=13.ゆえにpn=23+13(12)n.このときpn+1pn=13{(12)n+1(12)n}=12n+1.したがって求める条件は12n+1<1100    2n+1>100.ここで26=64<100<128=27だから、最小の n6である。

別解

解法2(隣り合う項の差を直接追う)

方針

(1) で得た漸化式を隣接差 dn=pn+1pn の漸化式へ変形する。(2)は一般項 pn を求めず、差の絶対値だけを等比数列として扱う。

解答

(1)

最初の数項は直接数えるとp1=12,p2=12+14=34.またpn=12pn1+12pn2(n3)だからp3=58,p4=1116.したがってp1=12,p2=34,p3=58,p4=1116.(2)

漸化式の添字を一つ進めるとpn+1=12pn+12pn1.両辺から pn を引けばpn+1pn=12pn+12pn1=12(pnpn1).そこでdn=pn+1pnとおくとdn=12dn1.初項はd1=p2p1=14だからdn=14(12)n1=12n+1.よってpn+1pn<0.01    2n+1>100.26<100<27 より、最小の n6である。

総評

難度5、目安時間15分。停止条件が「n 以上」なので、n を飛び越えた経路は成功に含めない。漸化式は「最後に1点を加えた経路」と「最後に2点を加えた経路」の排反和で作れる。(2)だけなら一般項を出す必要はなく、隣接差が公比 1/2 の等比数列になることを使うと短い。

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出典: 一橋大学 2020年度 前期日程 数学 第5問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。