方針
[k]=m となる範囲を m2≤k<(m+1)2 と区切る。各ブロックは 2m+1 項で,末尾の k=n2 だけを別に加え,有限和を整理する。
解答
[k]=m となるための必要十分条件はm2≤k<(m+1)2である。したがって,m=1,2,…,n−1 について ak=2m となる項は 2m+1 個あり,最後の k=n2 だけは an2=2n である。よってbn=m=1∑n−1(2m+1)2m+2n.ここでm=1∑Nm2m=(N−1)2N+1+2,m=1∑N2m=2N+1−2を用いる。N=n−1 とするとm=1∑n−1(2m+1)2m=(2n−3)2n+2だからbn=(2n−2)2n+2=(n−1)2n+1+2.この式は n=1 のときも b1=2 を与える。
別解
解法2(隣り合う項の差を取る)
方針
bn−bn−1 は (n−1)2<k≤n2 の部分和である。この区間では末尾の1項を除いて床関数が n−1 なので差が簡単に求まり,得られた漸化式を帰納的に解く。
解答
n≥2 とする。(n−1)2+1 から n2−1 までの 2n−2 個の整数 k について[k]=n−1であり,k=n2 では [k]=n である。したがってbn−bn−1=(2n−2)2n−1+2n=n2n.一方,候補となる式Bn=(n−1)2n+1+2は B1=2=b1 を満たし,Bn−Bn−1=(n−1)2n+1−(n−2)2n=n2nも満たす。よって数学的帰納法により bn=Bn である。すなわちbn=(n−1)2n+1+2.
総評
難度4,計算量4。目安時間は10分。床関数を値ごとのブロックへ分けるのが基本で,k=n2 だけ新しい値 n になる。解法2の差分は和公式をほとんど使わずに済み,検算にも向く。答えへ n=1 を代入して b1=2 になることまで確認したい。
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出典: 一橋大学 2021年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。