問題
以下の問いに答えよ。
(1) を実数とし,2次方程式
が実数解 をもつとする。ただし,重解の場合は とする。3辺の長さが である三角形が存在する の範囲を求め,図示せよ。
(2) 3辺の長さが である三角形が存在するとき,
の値の範囲を求めよ。
出典:一橋大学 2021年度 前期 文系 第3問
方針
解法1(解と係数・判別式)
, と三角形の条件 を用い,差の平方を判別式 に直す。(2)は固定した に対する の範囲から値域を求める。
解法2(和と差を直接パラメータにする)
, とおく。三角形条件は単に となり,, から領域と値域を同時に読める。
解答
解法1(解と係数・判別式)
(1)
解と係数の関係より
3辺 が三角形をつくるための条件は
である。また
だから,この条件は
と同値である。このとき なので,2実根 はともに正である。
したがって求める領域は
下側の境界は含まず,上側の境界は含む。
(2)
求める値を とおくと
(1)の の範囲から
したがって は より大きく より小さい。逆に任意の
に対し, とおいて , とすれば上端の等号でその値を実現できる。よって
解法2(和と差を直接パラメータにする)
(1)
とおく。3辺 が三角形をつくるための必要十分条件は
実際, なので , はともに正である。
解と係数の関係から
したがって を動かすと
を得る。
(2)
同じ を用いると
ここで , だから
さらに,任意のこの範囲の に対し
と選べば であり,その値を実現する。したがって値域は
である。