方針
交点では u=x2 とおき,原点以外の2点が現れる条件を調べる。(2)は放物線と接線の差を完全平方にして面積を積分し,面積の二乗を微分して最大化する。
解答
(1)
y=x2/k を円の式へ代入し,u=x2 とおくとu+(ku−1)2=1.これを整理してu{k2u+1−k2}=0を得る。u=0 は常に共有点 (0,0) を与え,もう1つの解はu=k(2−k)である。これが正なら x=±k(2−k) の2点が加わる。k>0 と合わせて0<k<2.(2)
正の共有点を P(x0,y0) とするとx0=k(2−k),y0=2−k.接線はy−y0=k2x0(x−x0)であり,放物線と接線の高さの差はkx2−{y0+k2x0(x−x0)}=k(x−x0)2.よって面積 A(k) はA(k)=∫0x0k(x−x0)2dx=3kx03=3k(2−k)3/2.A(k)>0 なので,その二乗A(k)2=91k(2−k)3を最大化すればよい。h(k)=k(2−k)3 とおくとh′(k)=(2−k)2(2−4k).したがって 0<k<2 で最大となるのは k=1/2 のときであり,A(21)=43.ゆえに最大値は 3/4 である。
別解
解法2(相加相乗平均で最大化)
方針
交点条件と面積式までは解法1と同様に求める。最大化では微分を使わず,重み 1:3 の相加相乗平均を k と (2−k)/3 に適用する。
解答
(1)
交点条件を整理するとx2{x2−k(2−k)}=0.原点のほかに正負1点ずつをもつ条件は k(2−k)>0 である。k>0 より0<k<2.(2)
正の交点の x 座標を x0=k(2−k) とする。放物線とその接線の差は (x−x0)2/k だからA(k)=∫0x0k(x−x0)2dx=3k(2−k)3/2.ここで 0<k<2 のもとで,重み付き相加相乗平均よりk1/4(32−k)3/4≤4k+(2−k)=21.4乗するとk(2−k)3≤1627.等号条件はk=32−k,k=21である。したがってA(k)2=91k(2−k)3≤163よりmaxA(k)=43.
総評
難度5,計算量5。目安時間は15分。原点は常に共有点なので,残る x2=k(2−k) が正であることが『ちょうど3個』の必要十分条件になる。面積では放物線と接線の差が完全平方になり,積分が一行で済む。最大化は微分と重み付き相加相乗平均の両方で確認でき,等号の k=1/2 も図と整合する。
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出典: 一橋大学 2021年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。