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一橋大学 2021年度 前期文系数学 第4問

k>0 とする。円 C と放物線 SC:x2+(y1)2=1,S:y=x2kで定める。以下の問いに答えよ。

(1) CS が共有点をちょうど3個もつときの k の範囲を求めよ。

(2) k が(1)の範囲を動くとき,CS の共有点のうち x 座標が正の点を P とする。P における S の接線と,Sy 軸とによって囲まれる領域の面積の最大値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

図形と方程式微分積分 座標設定接線・法線面積計算微分による最大最小

方針

交点では u=x2 とおき,原点以外の2点が現れる条件を調べる。(2)は放物線と接線の差を完全平方にして面積を積分し,面積の二乗を微分して最大化する。

解答

(1)
y=x2/k を円の式へ代入し,u=x2 とおくとu+(uk1)2=1.これを整理してu{uk2+12k}=0を得る。u=0 は常に共有点 (0,0) を与え,もう1つの解はu=k(2k)である。これが正なら x=±k(2k) の2点が加わる。k>0 と合わせて0<k<2.(2)
正の共有点を P(x0,y0) とするとx0=k(2k),y0=2k.接線はyy0=2x0k(xx0)であり,放物線と接線の高さの差はx2k{y0+2x0k(xx0)}=(xx0)2k.よって面積 A(k)A(k)=0x0(xx0)2kdx=x033k=k(2k)3/23.A(k)>0 なので,その二乗A(k)2=19k(2k)3を最大化すればよい。h(k)=k(2k)3 とおくとh(k)=(2k)2(24k).したがって 0<k<2 で最大となるのは k=1/2 のときであり,A(12)=34.ゆえに最大値は 3/4 である。

別解

解法2(相加相乗平均で最大化)

方針

交点条件と面積式までは解法1と同様に求める。最大化では微分を使わず,重み 1:3 の相加相乗平均を k(2k)/3 に適用する。

解答

(1)
交点条件を整理するとx2{x2k(2k)}=0.原点のほかに正負1点ずつをもつ条件は k(2k)>0 である。k>0 より0<k<2.(2)
正の交点の x 座標を x0=k(2k) とする。放物線とその接線の差は (xx0)2/k だからA(k)=0x0(xx0)2kdx=k(2k)3/23.ここで 0<k<2 のもとで,重み付き相加相乗平均よりk1/4(2k3)3/4k+(2k)4=12.4乗するとk(2k)32716.等号条件はk=2k3,k=12である。したがってA(k)2=19k(2k)3316よりmaxA(k)=34.

総評

難度5,計算量5。目安時間は15分。原点は常に共有点なので,残る x2=k(2k) が正であることが『ちょうど3個』の必要十分条件になる。面積では放物線と接線の差が完全平方になり,積分が一行で済む。最大化は微分と重み付き相加相乗平均の両方で確認でき,等号の k=1/2 も図と整合する。

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出典: 一橋大学 2021年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。