一橋大学 2022年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 前期日程対象学部
- 分野
- 三角関数、関数
- 解法
- 三角比の利用、置換、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 14分
問題
0≦θ<2π とする。座標平面上の 3 点 O(0,0),P(cosθ,sinθ),Q(1,3sin2θ) が三角形をなすとき,△OPQ の面積の最大値を求めよ。
出典:一橋大学 2022年度 前期 文系 第2問
方針
解法1(面積の平方を1変数化)
行列式で面積を表すと 2S=∣sinθ(6cos2θ−1)∣ となる。絶対値を外すため平方し,u=cos2θ とおけば,0≦u≦1 上の3次関数 G(u)=(1−u)(6u−1)2 の最大値問題になる。端点と停留点をすべて比較する。
解法2(正弦を3次関数にする)
t=sinθ とおくと,面積の2倍は ∣−6t3+5t∣ となる。t∈[−1,1] 上で奇関数 h(t)=−6t3+5t の絶対値を最大化する。導関数から t=±10/6 を得て,端点の値と比較する。
解答
解法1(面積の平方を1変数化)
三角形の面積を S とする。点 O が原点なので,行列式から
2S=cosθ1sinθ3sin2θ=∣3cosθsin2θ−sinθ∣
である。ここで sin2θ=2sinθcosθ より
2S=∣sinθ(6cos2θ−1)∣.(1)
u=cos2θ とおくと 0≦u≦1 であり,sin2θ=1−u だから
(2S)2=(1−u)(6u−1)2.
G(u)=(1−u)(6u−1)2 とおけば
G′(u)=(6u−1)(13−18u).
したがって,端点と停留点
u=0,1,61,1813
における値を比べればよい。実際,
G(0)=1,G(1)=0,G(61)=0,G(1813)=81250.
よって
u=13/18 に対応する θ は存在し,このとき S>0 なので3点は三角形をなす。したがって面積の最大値は
である。
解法2(正弦を3次関数にする)
1 と同じ面積表示から
2S=∣sinθ(6cos2θ−1)∣
である。t=sinθ とおくと −1≦t≦1,cos2θ=1−t2 なので
2S=∣−6t3+5t∣.(1)
h(t)=−6t3+5t とおく。h は奇関数であり
h′(t)=5−18t2.
よって停留点は
である。正の停留点では
一方,端点では ∣h(±1)∣=1 であり,零点では ∣h∣=0 である。したがって
ゆえに 1 から
を得る。
変数 t=sinθ に対する面積の形は次図のとおりで,左右対称の最高点が上の値を与える。