方針
行列式で面積を表すと 2S=∣sinθ(6cos2θ−1)∣ となる。絶対値を外すため平方し,u=cos2θ とおけば,0≦u≦1 上の3次関数 G(u)=(1−u)(6u−1)2 の最大値問題になる。端点と停留点をすべて比較する。
解答
三角形の面積を S とする。点 O が原点なので,行列式から2S=cosθ1sinθ3sin2θ=∣3cosθsin2θ−sinθ∣である。ここで sin2θ=2sinθcosθ より2S=∣sinθ(6cos2θ−1)∣.(1)u=cos2θ とおくと 0≦u≦1 であり,sin2θ=1−u だから(2S)2=(1−u)(6u−1)2.G(u)=(1−u)(6u−1)2 とおけばG′(u)=(6u−1)(13−18u).したがって,端点と停留点u=0,1,61,1813における値を比べればよい。実際,G(0)=1,G(1)=0,G(61)=0,G(1813)=81250.よって(2S)2≦81250,2S≦9510.u=13/18 に対応する θ は存在し,このとき S>0 なので3点は三角形をなす。したがって面積の最大値は18510である。
別解
解法2(正弦を3次関数にする)
方針
t=sinθ とおくと,面積の2倍は ∣−6t3+5t∣ となる。t∈[−1,1] 上で奇関数 h(t)=−6t3+5t の絶対値を最大化する。導関数から t=±10/6 を得て,端点の値と比較する。
解答
1 と同じ面積表示から2S=∣sinθ(6cos2θ−1)∣である。t=sinθ とおくと −1≦t≦1,cos2θ=1−t2 なので2S=∣−6t3+5t∣.(1)h(t)=−6t3+5t とおく。h は奇関数でありh′(t)=5−18t2.よって停留点はt=±185=±610である。正の停留点ではh(610)=9510.一方,端点では ∣h(±1)∣=1 であり,零点では ∣h∣=0 である。したがって−1≦t≦1max∣h(t)∣=9510.ゆえに 1 からmaxS=18510を得る。
変数 t=sinθ に対する面積の形は次図のとおりで,左右対称の最高点が上の値を与える。
総評
公式問題・公式出題意図・参照解答を照合済み。公式意図どおり,座標平面上の面積を三角関数で表し,3次関数の最大値へ帰着する問題である。絶対値を含むため,平方して u=cos2θ にする方法と,奇関数 −6t3+5t を直接調べる方法を収録した。最大候補では面積が正であり,「3点が三角形をなす」という条件から除外されないことまで確認する。想定時間は14分程度。
冊子PDFで見る一橋大学の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 一橋大学 2022年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。