問題
次の問いに答えよ。
(1) 実数 について, であることの必要十分条件は, かつ であることを示せ。
(2) 次の不等式で定まる 平面上の領域を図示せよ。
出典:一橋大学 2022年度 前期 文系 第3問
方針
解法1((1)をそのまま適用)
は を確認して平方することで必要十分性を示す。 では絶対値の中身と右辺を , と見抜く。具体的に , とおけば, から一度に が得られる。交点も求めて図示する。
解法2(二重不等式へ直接分解)
は と同値変形すれば,各辺から が直接出る。 は , とおき, を に分解する。得られた2条件から逆向きも成立することを確認する。
解答
解法1((1)をそのまま適用)
(1)
とする。このとき であり
だから
である。
逆に とする。左辺は0以上なので である。したがって両辺を平方でき
より を得る。 かつ なので, はともに0以上である。
以上から
が示された。
(2)
とおくと
よって与えられた不等式は
である。 の結果により,これは
と同値である。すなわち
である。
円 と放物線 の交点では
だから
したがって求める領域は,単位円の内部および周上で,放物線 の下側にある次図の青色部分である。境界はすべて含む。
解法2(二重不等式へ直接分解)
(1)
である。最後の同値は,左側の不等式が ,右側が と同値であることによる。
(2)
, とおくと
である。ここでは を用いたので,逆向きも含む完全な同値変形である。
よって領域は
であり,単位円内で放物線 の下側の部分である。円と放物線の共有点は
で,境界を含む。