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一橋大学 2022年度 前期文系数学 第3問

次の問いに答えよ。

(1) 実数 x,y について,xyx+y であることの必要十分条件は,x0 かつ y0 であることを示せ。

(2) 次の不等式で定まる xy 平面上の領域を図示せよ。1+y2x2y21yy2

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

方程式・不等式図形と方程式論証・証明 必要十分条件、同値変形、絶対値の処理、範囲評価

方針

1x+y0 を確認して平方することで必要十分性を示す。2 では絶対値の中身と右辺を XYX+Y と見抜く。具体的に X=1x2y2Y=x2y とおけば,1 から一度に X0,Y0 が得られる。交点も求めて図示する。

解答

(1)

x0,y0 とする。このとき x+y0 であり(x+y)2(xy)2=4xy0だからxyx+yである。

逆に xyx+y とする。左辺は0以上なので x+y0 である。したがって両辺を平方でき(xy)2(x+y)2より xy0 を得る。xy0 かつ x+y0 なので,x,y はともに0以上である。

以上からxyx+y    x0 かつ y0が示された。

(2) X=1x2y2,Y=x2yとおくとXY=1+y2x2y2,X+Y=1yy2.よって与えられた不等式はXYX+Yである。1 の結果により,これはX0,Y0と同値である。すなわちx2+y21,yx2(1)である。

x2+y2=1 と放物線 y=x2 の交点ではy+y2=1だからy=512,x=±512.したがって求める領域は,単位円の内部および周上で,放物線 y=x2 の下側にある次図の青色部分である。境界はすべて含む。

別解

解法2(二重不等式へ直接分解)

方針

1xyxyx+y と同値変形すれば,各辺から x0,y0 が直接出る。2L=1+y2x2y2R=1yy2 とおき,LRRLR に分解する。得られた2条件から逆向きも成立することを確認する。

解答

(1) xyx+y    (x+y)xyx+y    x0 かつ y0である。最後の同値は,左側の不等式が x0,右側が y0 と同値であることによる。

(2)

L=1+y2x2y2R=1yy2 とおくとLR    {L+R0,RL0    {x2+y21,yx2(2)である。ここでは LR    RLR を用いたので,逆向きも含む完全な同値変形である。

よって領域はx2+y21,yx2であり,単位円内で放物線 y=x2 の下側の部分である。円と放物線の共有点は(±512, 512)で,境界を含む。

総評

公式問題・公式出題意図・参照解答を照合済み。公式意図では,1 の必要十分条件を理解して論述し,その結果を2の同値変形に利用することが明示されている。X=1x2y2Y=x2y とおけば問題の左右が XYX+Y になり,設問間のつながりが最も鮮明になる。図示では単に「円内かつ放物線の下」と書くだけでなく,共有点と境界を含むことまで示す。想定時間は18分程度。

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出典: 一橋大学 2022年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。