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一橋大学 2023年度 前期文系数学 第1問

n2以上20以下の整数,k1以上n1以下の整数とする.n+2Ck+1=2(nCk1+nCk+1)が成り立つような整数の組(n,k)を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

場合の数方程式・不等式 式変形、範囲評価、場合分け、計算整理

方針

両辺を nCk で割り,組合せの比を n,k の式に直す。整理すると (2kn)2=n+2 となるので,2n20 から n+2 が取り得る平方数だけを調べる。

解答

nCk は正である。組合せの比を用いるとn+2Ck+1=(n+2)(n+1)(k+1)(nk+1)nCk,またnCk1=knk+1nCk,nCk+1=nkk+1nCkである。与えられた等式を nCk で割り,さらに (k+1)(nk+1) を掛けると(n+2)(n+1)=2{k(k+1)+(nk)(nk+1)}となる。整理して(2kn)2=n+2を得る。

2n20 だから 4n+222 であり,n+2 が平方数となる可能性はn+2=4,9,16だけである。すなわち n=2,7,14 である。

n=2 のとき 2kn=2 より k=0,2 となり,範囲 1kn1 を満たさない。n=7 のとき 2k7=3 より k=2,5 である。n=14 のとき 2k14=4 より k=5,9 である。

したがって求める組は(n,k)=(7,2),(7,5),(14,5),(14,9)である。

別解

解法2(中心からのずれを整数文字で置く方法)

方針

組合せを階乗で表して共通因子を消し、r=2kn と置く。等式は r2=n+2 となるので、r の範囲と偶奇から候補を直接列挙する。

解答

与式を階乗で表し、正の共通因子 n!/{k!(nk)!} を消すと(n+2)(n+1)(k+1)(nk+1)=2{knk+1+nkk+1}.分母を払って整理すれば4k24nk+n2=n+2である。ここでr=2knとおくと r は整数でr2=n+2,n=r22,k=r2+r22となる。2n20 より 4r222 だからr=±2, ±3, ±4だけを調べればよい。

r=±2 では n=2k=2,0 となり 1kn1 を満たさない。
r=±3 では n=7k=5,2
r=±4 では n=14k=9,5 となり、いずれも範囲を満たす。
よって(n,k)=(7,2),(7,5),(14,5),(14,9)である。

総評

添字の異なる組合せの等式を整数条件へ落とす問題。目安時間は15〜20分。標準解法は nCk で割って比を整理し、別解はさらに r=2kn と置いて n,k を同時に表示した。どちらも核心は (2kn)2=n+2 である。平方数候補を出した後、n=2 の2候補が k の範囲外であることまで確認する。対称性 knk により解が対で現れることも検算になる。

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出典: 一橋大学 令和5年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。