方針
条件式を を中心とする球の条件に直す。 は であるから,中心と半径が分かる。四面体 は底面 が 平面上にあるので,高さ を最大にする。
解答
点 の位置ベクトルを とする。 の位置ベクトルをそれぞれ とすればである。ここでだから,条件はすなわち, が中心 ,半径 の球の内部または表面にあることを表す。
点 はすべて 平面上にある。, よりである。したがって四面体 の体積は, の 座標を としてである。
球の中心の 座標は ,半径は であるから, の最大値はである。この値は球面上の点 で実現し,この点は 平面上にない。よって体積の最大値はである。
別解
解法2(平面から球までの最遠距離で求める方法)
方針
ベクトル条件を球へ直した後、四面体の体積を「底面積×点Pから平面OABまでの距離÷3」と見る。球の中心から平面までの距離に半径を足せば、球内の点から平面までの最大距離が得られる。
解答
点 の位置ベクトルを とするとよって条件はであり、P は中心 、半径6の球内を動く。
O、A、B は平面 上にあり、球の中心 G と平面 の距離は である。したがって球内の点からこの平面までの距離の最大値は、G から正の 方向へ半径だけ進んだ点でとなる。
よって四面体の体積の最大値は最大点の 座標は だから、4点が同一平面上にない条件も満たす。
総評
重み付きベクトル和を球として読み替え、四面体の高さだけを最大化する問題。目安時間は15〜20分。標準解法は 座標を直接最大化し、別解は球から底面平面までの最遠距離として処理した。底面積は 、中心と平面の距離は 、半径は6である。最後に最大点が底面上にないことを明記して非共面条件も確認する。