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一橋大学 2023年度 前期文系数学 第3問

原点をOとする座標空間内に3A(3,2,0)B(1,5,0)C(4,5,1)がある.PPA+3PB+2PC36を満たす点である.4OABPが同一平面上にないとき,四面体OABPの体積の最大値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算座標設定、範囲評価、体積計算

方針

条件式を P を中心とする球の条件に直す。PA+3PB+2PCA+3B+2C6P であるから,中心と半径が分かる。四面体 OABP は底面 OABxy 平面上にあるので,高さ z を最大にする。

解答

P の位置ベクトルを p とする。A,B,C の位置ベクトルをそれぞれ a,b,c とすればPA+3PB+2PC=(ap)+3(bp)+2(cp)=a+3b+2c6pである。ここでa+3b+2c=(3,2,0)+3(1,5,0)+2(4,5,1)=(8,27,2)だから,条件は6((43,92,13)P)36すなわち,P が中心 G(4/3,9/2,1/3),半径 6 の球の内部または表面にあることを表す。

O,A,B はすべて xy 平面上にある。OA=(3,2,0)OB=(1,5,0) よりOA×OB=(3)521=17である。したがって四面体 OABP の体積は,Pz 座標を z としてV=1617z=176zである。

球の中心の z 座標は 1/3,半径は 6 であるから,z の最大値は13+6=193である。この値は球面上の点 (4/3,9/2,19/3) で実現し,この点は xy 平面上にない。よって体積の最大値は176193=32318である。

別解

解法2(平面から球までの最遠距離で求める方法)

方針

ベクトル条件を球へ直した後、四面体の体積を「底面積×点Pから平面OABまでの距離÷3」と見る。球の中心から平面までの距離に半径を足せば、球内の点から平面までの最大距離が得られる。

解答

P の位置ベクトルを p とするとPA+3PB+2PC=(8,27,2)6p.よって条件はp(43,92,13)6であり、P は中心 G(4/3,9/2,1/3)、半径6の球内を動く。

O、A、B は平面 z=0 上にあり、[OAB]=12(3)521=172.球の中心 G と平面 z=0 の距離は 1/3 である。したがって球内の点からこの平面までの距離の最大値は、G から正の z 方向へ半径だけ進んだ点で13+6=193となる。

よって四面体の体積の最大値は13172193=32318.最大点の z 座標は 19/30 だから、4点が同一平面上にない条件も満たす。

総評

重み付きベクトル和を球として読み替え、四面体の高さだけを最大化する問題。目安時間は15〜20分。標準解法は z 座標を直接最大化し、別解は球から底面平面までの最遠距離として処理した。底面積は 17/2、中心と平面の距離は 1/3、半径は6である。最後に最大点が底面上にないことを明記して非共面条件も確認する。

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出典: 一橋大学 令和5年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。