方針
1巡を の3回の試行と見る。第 巡でそれぞれが勝つには,それ以前の 回で1が出ず,その巡で該当者の前までにも1が出ず,該当者が1を出せばよい。公比 の等比数列の和として処理する。
解答
1回のさいころ投げで が出ない確率は である。第 巡,すなわち各人がすでに 回ずつ投げた後の巡を考える。ただし である。
Aがこの巡で勝つ確率は,それ以前の 回で が出ず,次にAが を出す確率だからである。したがって同様に,Bが第 巡で勝つには,その巡のAも を出さず,Bが を出せばよい。よってCについても同様にである。
別解
解法2(1巡後の再帰式で求める方法)
方針
最初の1巡だけを見る。A、B、Cがその巡で勝つ確率と、3人とも失敗して同じゲームが残り 巡続く確率を使い、各勝率の再帰式を立てる。
解答
1巡で A、B、C が勝つ確率はそれぞれである。3人とも1を出さず次の巡へ進む確率をとおく。
残り n 巡のゲームでの勝率を と書けばであり、 である。よって等比数列の和から を代入して3式の和は となり、n巡すべてで誰も1を出さない場合を除いた確率と一致する。
総評
3人が順番に試行する有限打切りの確率問題。目安時間は10〜15分。標準解法は勝つ巡を直接足し、別解は1巡後に同型のゲームが残る再帰式を使った。1巡内の勝率が 、継続確率が であることを分けて考えると見通しがよい。3人の勝率の和が になることが強い検算になる。