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一橋大学 2024年度 一般選抜(前期日程)文系数学 第1問

k=1mk(n2k)=2024を満たす正の整数の組(m,n)を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

数列整数 和の計算、約数・倍数、素因数分解、場合分け、必要十分条件

方針

和の公式で左辺を積の形にし、m(m+1)(3n4m2)=12144を得る。右辺が正なので第3因子も正であり、m(m+1)12144の約数である。m,m+1の一方が奇数であることと、奇数部分が31123の約数であることを使って、連続する2整数の候補を漏れなく絞る。最後にnの整数性を確認する。

解答

和の公式よりk=1mk(n2k)=nm(m+1)22m(m+1)(2m+1)6=m(m+1)6(3n4m2).したがってm(m+1)(3n4m2)=12144=2431123.m(m+1)>0なのでq=3n4m2は正の整数であり、m(m+1)12144の約数である。

m,m+1は連続する2整数なので一方は奇数である。その奇数は12144の奇数の約数でなければならないから1,3,11,23,33,69,253,759のいずれかである。この奇数とその前後の偶数を組にし、その積が12144を割り切り、かつ12144以下となるものを調べると(m,m+1)=(1,2),(2,3),(3,4),(11,12),(22,23),(23,24)だけが残る。よってm=1,2,3,11,22,23である。

L=12144/{m(m+1)}とおくと3n=L+4m+2である。各候補についてmLn16072202622024678310123421192462224382322116/3となる。m=23ではnが整数でないので除く。したがって求める組は(m,n)=(1,2026),(2,678),(3,342),(11,46),(22,38)である。

別解

解法2(判別式で連続整数を抽出する別解)

方針

d=m(m+1)とおき、d12144の正の約数であることを使う。方程式m2+md=0が正の整数解をもつ条件は4d+1が奇数の平方になることである。この平方条件で約数候補を抽出し、残ったmについてnを復元する。連続整数の候補を二次方程式の判別式で捉える別解である。

解答

和を計算するとm(m+1)(3n4m2)=12144である。q=3n4m2は正の整数なのでd=m(m+1)12144=2431123の正の約数である。

一方、mm2+md=0の正の整数解である。したがって判別式4d+1が奇数の平方でなければならない。12144の正の約数を素因数分解から調べると、この条件を満たすdd4d+1m2321652212723132232115064522255247223に限られる。

mについてn=12144/{m(m+1)}+4m+23を計算すると、順に2026,678,342,46,38,116/3となる。最後は整数でないから除き、答えは(m,n)=(1,2026),(2,678),(3,342),(11,46),(22,38)である。

総評

難度5、計算量5、想定時間18分。公式の出題意図どおり、和の公式から積の形を作り、整数の素因数分解へ接続する問題である。単にm=1から順に試すのでは候補の完全性が見えにくいため、主解法では連続2整数の奇数側が31123の約数であることを使って候補を限定した。別解の判別式4d+1=(2m+1)2は、同じ候補を独立に抽出する検算になる。最後にm=23nが整数にならないことまで確認して初めて完答である。

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出典: 一橋大学 2024年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF(2ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。