方針
2曲線の交点のx座標をα,βとする。交点方程式の解と係数の関係を使うと、一方の交点での2本の接線の傾きが2α,2βと書ける。直交条件から積αβを求めてb=1/2を決定する。囲まれた面積は交点間距離d=∣β−α∣だけでd3/3と表せるため、aについて最小化する。
解答
2曲線の交点のx座標をα,βとする。交点方程式は2x2−ax−b=0なのでα+β=2a,αβ=−2b.x=αにおけるCの接線の傾きは2αである。一方、C′の接線の傾きは−2α+a=−2α+2(α+β)=2βである。2本の接線が直交するから(2α)(2β)=−1.したがってαβ=−1/4でありb=21と定まる。このとき交点方程式は2x2−ax−1/2=0で、判別式はa2+4>0だから2交点は異なる実数である。α<βとするとd=β−α=2a2+4.2曲線の差は(−x2+ax+21)−x2=−2(x−α)(x−β)であり、α≦x≦βでは2(x−α)(β−x)となる。囲まれた面積をSとし、u=x−αと置けばS=2∫αβ(x−α)(β−x)dx=2∫0du(d−u)du=3d3=24(a2+4)3/2.よってa=0のとき最小となりSmin=2443/2=31.このときb=1/2で、実際に条件を満たす。
等号時はa=0, b=1/2で、交点はx=±1/2である。
別解
解法2(共有点を媒介変数にする別解)
方針
条件を満たす共有点を(t,t2)と置き、通過条件と接線の直交条件からa,bをtで表す。もう一つの交点sを解と係数の関係で求めると、交点間距離が∣t+1/(4t)∣となる。面積を距離の3乗で表し、u=2tに対する∣u+1/u∣≧2で最小値を出す。
解答
条件にある共有点を(t,t2)とする。この点がC′上にもあることからt2=−t2+at+b.また、この点における2曲線の接線の傾きは2t,−2t+aなので2t(−2t+a)=−1.特にt=0であり、二式からa=2t−2t1,b=2t2−at=21を得る。
交点方程式2x2−ax−b=0のもう一つの解をsとするとt+s=2a=t−4t1だからs=−1/(4t)である。解法1と同じ積分計算により、交点間距離をd=∣t−s∣とすれば面積はd3/3である。ここでd=t+4t1=212t+2t1.u=2tとおくとu=0でありu+u1≧2だからd≧1である。等号はu=±1、すなわちt=±1/2のとき成立する。よって面積の最小値は313=31である。
総評
難度5、計算量5、想定時間18分。最短の要点は、交点の2根をα,βとしたとき、同じ交点での接線の傾きが2α,2βとなることである。これにより直交条件と根の積が直結し、公式の出題意図が示すb=1/2を先に確定できる。面積d3/3は積分を省略せず導出した。共有点をtで表す別解でもb=1/2とd≧1が得られ、図の等号例a=0を含めて最小値1/3を相互確認している。
冊子PDFで見る一橋大学の微分の問題で問題集を作る
出典: 一橋大学 2024年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF(2ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。