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一橋大学 2024年度 一般選抜(前期日程)文系数学 第5問

n3以上の奇数とする.円に内接する正n角形の頂点から無作為に相異なる3点を選んだとき,その3点を頂点とする三角形の内部に円の中心が含まれる確率pnを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

確率場合の数図形と方程式 余事象、数え上げ図形的解釈、場合分け、対称性の利用

方針

n=2r+1と置き、中心を内部に含まない三角形を余事象として数える。奇数角形には対頂点がないため、中心を含まないことは3頂点がある開半円内に収まることと同値であり、円周上の3間隔のうち一つがr+1以上になる。その大きな間隔の直後の頂点を一意な始点として、残り2頂点を次のr頂点から選ぶ。

解答

n=2r+1とおく。ただしrは正の整数である。全ての選び方はnC3通りである。

nは奇数なので正n角形に対頂点はなく、中心Oが選んだ三角形の辺上に来ることはない。三角形がOを内部に含まないことは、3頂点がある開半円内に収まることと同値である。

選んだ3頂点を円周順に並べ、隣り合う選択点の間隔を辺の本数で測る。3間隔の和は2r+1である。中心を含まない場合には一つの間隔がr+1以上であり、そのような間隔は二つ同時には存在できない。

大きな間隔の直後の選択点を始点として選ぶ。この始点はn通りである。残り2点は、始点から時計回りに続くr個の頂点の中から選べばよいのでnrC2通りである。大きな間隔が一意なので重複はない。

したがって中心を含む選び方はnC3nrC2=(2r+1)2r(2r1)6(2r+1)r(r1)2=(2r+1)r(r+1)6.よってpn=(2r+1)r(r+1)/6(2r+1)2r(2r1)/6=r+12(2r1)=n+14(n2).

別解

解法2(3つの円周間隔を直接数える別解)

方針

選んだ3頂点の円周上の間隔を正整数d1,d2,d3で表す。中心を内部に含むための必要十分条件は、全ての間隔がr以下であることになる。和が2r+1となる正整数3組から、いずれかがr+1以上となる組を除き、始点の選び方n通りと同じ三角形を3回数える重複を調整する。

解答

n=2r+1とおく。選んだ3頂点を円周上の順に見たとき、隣り合う頂点間の辺数をd1,d2,d3とする。これらは正の整数でd1+d2+d3=2r+1を満たす。奇数角形には対頂点がないため、三角形が中心を内部に含むための必要十分条件はd1r,d2r,d3rである。

正整数解(d1,d2,d3)の総数は2rC2である。例えばd1r+1の場合、e1=d1rと置くとe1+d2+d3=r+1となるので、その個数はrC2である。同様のものが3か所ある。また二つの間隔が同時にr+1以上になることは、和が2r+1なので不可能である。よって条件を満たす間隔3組は2rC23rC2=r(2r1)3r(r1)2=r(r+1)2通りである。

円周上の始点はn通りに選べるが、一つの三角形は選んだ3頂点のどこを始点にするかで3回数えられる。したがって中心を含む三角形はn3r(r+1)2=nr(r+1)6個である。全ての三角形はnC3=n(n1)(n2)6個だからpn=nr(r+1)n(n1)(n2)=n+14(n2)である。

総評

難度6、計算量5、想定時間22分。nが奇数なので対頂点がなく、中心が三角形の辺上に来ないことを最初に押さえる。主解法は中心を含まない余事象を「一つの開半円に入る」と捉え、大きな円周間隔の直後を一意な始点にして重複を防いだ。別解は3間隔の正整数解を直接数え、始点による3重計数を補正する。n=3では式が1n=5では1/2となり、小さい正多角形の図でも検算できる。

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出典: 一橋大学 2024年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF(3ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。