方針
(x−c)2で割った余りが定数である条件を、x=cでの関数値と導関数値の2条件に読み替える。モニック4次式の4個の未知係数に対して、x=±1で得られる4本の一次方程式を対称に加減して解く。
解答
f(x)=x4+Ax3+Bx2+Cx+Dとおく。(x+1)2で割った余りが1であることはf(−1)=1,f′(−1)=0と同値である。同様に、(x−1)2で割った余りが2であることはf(1)=2,f′(1)=0と同値である。
f′(x)=4x3+3Ax2+2Bx+Cなので−A+B−C+D−4+3A−2B+CA+B+C+D4+3A+2B+C====0,0,1,0を得る。第2式と第4式の差からB=−2である。また第1式と第3式の差からA+C=1/2であり、第4式へB=−2を代入すると3A+C=0となる。したがってA=−41,C=43.第3式からD=5/2である。よってf(x)=x4−41x3−2x2+43x+25である。
別解
解法2(商を先に置く別解)
方針
まず(x+1)2で割る条件をそのまま用い、f(x)=(x+1)2Q(x)+1と置く。fがモニック4次式なのでQはモニック2次式である。残る(x−1)2の条件をQ(1),Q′(1)の2条件へ変換すれば、未知係数2個を短く決定できる。
解答
(x+1)2で割った余りが1なのでf(x)=(x+1)2Q(x)+1と書ける。fは4次係数が1の4次式だからQ(x)=x2+px+qとおける。
(x−1)2で割った余りが2であることからf(1)=2,f′(1)=0.第1条件は4Q(1)+1=2なのでQ(1)=1/4である。またf′(x)=2(x+1)Q(x)+(x+1)2Q′(x)より4Q(1)+4Q′(1)=0,したがってQ′(1)=−1/4である。
Q′(x)=2x+pだから2+p=−41よりp=−9/4である。さらにQ(1)=1+p+q=41よりq=3/2である。したがってf(x)=(x+1)2(x2−49x+23)+1=x4−41x3−2x2+43x+25.
総評
難度4、計算量3、想定時間12分。余りが定数であることから、f(±1)だけでなくf′(±1)=0まで読み取るのが核心である。主解法は4未知係数の連立を対称に加減し、別解は一方の除法条件を最初からf=(x+1)2Q+1へ組み込んで未知数を2個に減らした。得られた式をx=±1へ代入すれば余りが1,2であり、導関数も両点で0になることを即座に検算できる。
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出典: 一橋大学 2024年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF(2ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。